営業力強化研修サービスの比較

「営業力強化研修サービス」とは?

営業力強化研修サービスは営業職として働く社員が、営業スキルを高めるために受ける研修のことです。

営業力とは単に話が上手くなったり、コミュニケーションが上手くとれるだけではなく、提案力や交渉力・クロージングなどさまざまなスキルが必要です。

本来、営業マンが営業スキルを身に付けるためには本質的な営業の基礎を学んだり、先輩社員と同行して現場に足を運んだりする必要がありますが、企業の中で全て学ぶには時間がかかってしまいます。

また、営業マンの教育・研修を行うとなっても何から初めていいかわからないという企業も多く、営業力強化研修サービスはそういった営業マンとしてのスキルを講師や専門家が基礎から身に付けてサポートします。

そうすることで企業の中で即戦力となる営業マンがいち早く成長することができ、企業にとっても利益をもたらします。

「営業力強化研修サービス」にはどのようなタイプがある?

営業力強化研修サービスには、オンライン配信研修と集合研修の2つのタイプの研修が提供されています。

オンライン研修はPCやタブレットなどのデバイスを使ってオンラインで研修を行うスタイルです。オンライン研修のなかでもリアルタイムの研修を配信するライブ配信型研修と、事前に録画された映像を研修動画として流す動画配信型オンライン研修があります。

ライブ配信型研修は研修会場ではなく、オフィスや自宅からリモートで研修に参加できるので、テレワークを導入している企業も取り入れやすく、移動時間や移動経費の削減ができます。

講師がリアルタイムで研修を行っているので、質疑応答があればその場で解決できることもメリットの1つです。

動画配信型オンライン研修は事前に撮影された動画をオンラインで配信するので、自分の好きなタイミングで研修が受けられます。営業職は特に客先との打ち合わせ訪問などで空いている時間が異なることも多いので、動画配信型オンライン研修が人気です。

ビデオ映像を再生して研修を受けるので、分かりづらい部分やもう一度聞きたい部分を何度でもリピート可能です。

インターネット環境が整っていればいつでもどこでも研修が受けられるので、受講者に負担を掛けずに研修が受けられます。また研修後の理解度チェックとして、選択回答形式で受けられるテストの機能を搭載しているサービスもあります。

集合研修は自社オフィスに講師が訪問したり、指定された会場に該当者が研修を受けに行ったりする方法で研修を行います。

グループワークやディスカッションを含めた研修を想定する場合は、集合研修の方がタイムラグなく対話できるので適していると言えるでしょう。

「営業力強化研修サービス」の選び方は?

営業力強化研修サービスを選定する際のポイントは「研修種類の多さ」を軸にして選ぶと良いでしょう。

ひとまとめに営業力強化研修を行うといっても、新人の営業マンや中堅社員の営業マンなどどのくらいの人員の営業力を強化するのか、現状の営業レベルによって受けるべき営業研修は異なります。

そのため、各営業マンのレベルよって受講する研修を変えられるように「営業新人研修・中堅営業力強化研修・テレアポ研修」など豊富な研修が用意されているサービスを選ぶと良いでしょう。

研修の種類が豊富なサービスを選ぶことで、各々の営業マンが苦手な分野をピックアップして受講することも可能です。

「営業力強化研修サービス」比較検討時の注意点は?

営業力強化研修サービスを比較検討する際の注意点は、企業への導入実績が多いかどうかです。その理由として、導入している企業が多ければ多いほど、安定した質の高い研修を提供しているという指標になるからです。

せっかく営業力強化研修サービスを導入したのに、中身の薄い研修内容や分かりにくい研修であれば効果がなく、営業力アップのための投資コストが無駄になってしまいます。

提供している研修内容はサービスを選定する上の非常に大きなポイントとなりますので、導入実績や口コミを確認しておくことをオススメします。

主要な「営業力強化研修サービス」の一覧

「RECURRENT(リカレント)」(株式会社リカレント)

おすすめ対象者

オンライン・オフラインともに研修を実施したい企業、研修後の管理も行いたい企業、豊富な研修取り扱いを求める方

主要機能

テーマ別研修、職種別研修、業界別研修、IT研修、オンライン研修

特徴

研修準備のフルサポートで良質な研修ができる、研修分析や報告書の確認が可能、取扱研修 564 種類、導入実績は1500社以上

費用

初期費用、月額費用、その他費用については研修内容によって異なるので要問合せ

無料プラン

なし

無償トライアル

なし

サポート

あり(WEB会議や電話での打ち合わせ、カスタマーサポート)

「Schoo for Business」(株式会社Schoo)

おすすめ対象者

受け放題の研修サービスを検討している企業、営業レベルに合わせて研修を選びたい方、生放送授業で双方向な研修を受けられる

主要機能

オンライン研修、自己啓発学習、管理者専用画面、動画ダウンロード、検索機能、

特徴

6,200本の授業が月額1,500円で受け放題、導入企業数2,000社以上、スマホ・タブレットでも受講可能

費用

1アカウント月額1,500円(20名以上から利用可能)

デモアカウントあり(期間不明)

サポート

あり(カスタマーサポート、問い合わせ窓口)

「LEARNING AGENCY」(株式会社ラーニングエージェンシー)

おすすめ対象者

オンラインの営業研修を行いたい企業、オリジナル研修テキストで研修を行いたい方、受講後のフォローも重要視する企業

主要機能

ライブ公開型ライブ配信研修、動画配信オンライン研修、スマホ学習アプリ、ビジネススキル診断テスト

特徴

累計受講者数320万人以上、研修満足度97.6%、全国いつでもどこでも何度でも受講可能

費用

初期費用0円、研修月額費用45,000円~/月

無料プラン

なし

無償トライアル

なし

サポート

あり(企業別オリジル研修テキスト作成、問合せ窓口)

「営業力強化研修サービス」導入のメリット、デメリット

営業力強化研修サービスを導入するメリット・デメリットについてお話ししていきます。

営業力強化研修サービスを導入するメリットは「専門家による効率の良い営業スキルアップが望める」という点です。

自社でイチから営業力強化研修を行うとなると、準備に時間がかかってしまいます。また研修後に研修内容をきちんと理解できているかどうかを確認するためにはテストの作成や振り返りチェックを行わなければなりません。

営業力強化研修サービスを導入すると、知識が豊富な専門家による研修が受けられ、効率よくスキルアップが望めます。また管理画面から営業マンの受講状況なども把握できるので、管理職の業務効率化も図れます。

営業力強化研修サービスを導入するデメリットは費用対効果が分かりにくいという点です。

サービスを導入するとなると費用がかかります。営業職員の営業力アップのための先行投資としてサービスに対してコストを支払いますが、研修を受けたことにより成果に繋がったということが可視化しにくいです。

また研修を受けたからといって必ずしも営業力がアップするという訳ではなく、最終的に研修内容が身になるかどうかは本人の心がけ次第です。そのため企業の目指す営業力と実際の結果にギャップが生まれる可能性があり、結果が分かりくい点もデメリットと言えるでしょう。


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