「プロジェクト管理ツール」とは?
プロジェクト管理ツールは、プロジェクトの進捗管理を効率的に進めるためのツールです。複数のプロジェクトにおいて、業務の全容を可視化できることやチームメンバーとのタスクや情報の共有、管理が可能になり業務の効率化をはかることができます。
「プロジェクト管理ツール」にはどのようなタイプがある?
プロジェクト管理ツールは『クラウド型』と『インストール型』の2つに分けられ、管理データをクラウド上で管理するか、自分のパソコンで管理するかによって異なります。
2つのタイプのプロジェクト管理ツールの選び方ついては、それぞれの特徴を把握し、業務内容や利用するチームメンバー、業務を行う場所や環境に応じて選ぶと良いでしょう。
クラウド型の特徴
業務委託形態のフリーランスの方、タスク管理初心者に適したタイプです。
【特徴】
・他のツールとの互換性が良い。
・情報共有がしやすい。
・ネット環境とWEBブラウザがあれば場所を選ばずに使用可能。
・常に最新のバージョンで利用できる。
・導入コストが低い。
インストール型の特徴
ネット接続ができない状況や電波の届かない環境(山間部や海上船舶など)での業務に適したタイプ。
【特徴】
・セキュリティ対策に適している。
・ネット環境の有無に関係なく活用できる。
「プロジェクト管理ツール」の選び方は?
プロジェクト管理ツールの選び方を5つのポイントに分けて検討してみましょう。
1必要な機能について
プロジェクト管理ツールには様々な機能があります。タスク管理、ガントチャート、カレンダー、ツール、チャットといった多用な機能について、業務内容や目的、また特殊な業界で活用する場合など、自社の課題を解決するために必要な機能が備わっているかを確認しましょう。
2クラウド型またはインストール型か
セキュリティや利便性、業務形態に適しているかなど作業環境を検討しましょう。
3日本語対応の有無
英語に対応したアプリケーションもあるので、業務に関わる管理者、メンバーに合わせて選びましょう。
4無料期間の設定の有無
プロジェクト管理ツールには無料版や、一部有料版、お試し期間を設定しているサービスもあるので事前に試してからの導入が可能です。
無料版を使ってみたり、お試し期間を利用してみて業務内容に合っているか検討し適したものであれば有料版にアップグレードするのも良いでしょう。
5セキュリティとバックアップ
情報が外部に漏れないためにもセキュリティ面の管理は重要です。また、管理データが消えてしまうトラブルに対してはバックアップの必要性も念頭に入れましょう。
「プロジェクト管理ツール」比較検討時の注意点は?
導入予定のプロジェクト管理ツールの特徴や機能、料金プランなどが自社に合ったものかをしっかりと比較することが大切です。
色々な機能があるから選んだが実際には使わない機能がほとんどだったなんてことの無いように注意が必要です。
主要な「プロジェクト管理ツール」の一覧
「Backlog」(ヌーラボ)
おすすめ対象者
高度な操作が苦手な人/少ない機能で利用したい人
主要機能
ガントチャートやマイルストーンなどのタスク管理機能、Wikiやスケジュール機能
特徴
クラウド型とインストール型の2タイプがある/タスク管理機能に特化/日本語・英語に対応
初期費用0円/月額費用スタータープラン2640円 スタンダードプラン12980円
プレミアプラン21780円 プラチナプラン55000円
無料プラン無、無償トライアル有(基本有料ですがお試し期間が30日間あります)
サポート
https://backlog.com/ja/contact/
オンライン無料説明会/Twitter質問/ヘルプセンター/機能要望の投稿可能
「Redmaine」(ファーエンドテクノロジー株式会社)
おすすめ対象者
無料版で利用したい人/エンジニア向け
主要機能
ガントチャートやWiki、カレンダーやロードマップなどの機能
特徴
インストール型/無料で全機能を使える/日本語・英語・他言対応/
大規模なプロジェクトにも利用可能
初期費用0円/月額費用0円
無料プラン有、無償トライアル有
「Chatwork」(chatwork株式会社)
https://go.chatwork.com/ja/price/
おすすめ対象者
チャットによるコミュニケーションをしたい人/安く利用したい人
主要機能
チャット機能/タスク管理機能/スケジュール管理機能
特徴
チャットツール以外にタスク、スケジュール管理も可能/Chatworkアカウントさえ作れば誰でも利用可能
初期費用0円、月額費用ビジネス500円 エンタープライズ800円
無料プラン有、無償トライアルの有(一か月の無料期間有)
サポート
https://help.chatwork.com/hc/ja/categories/201122922-%E3%82%B5%E3%83%9D%E3%83%BC%E3%83%88
チャットワーク問い合わせ/フォームでの問い合わせ
「Brabio!」(ブラビオ株式会社)
https://brabio.jp/upgrade.html
おすすめ対象者
初心者向け/多数のプロジェクトを進行したい人
主要機能
ガントチャート/進捗管理/マイルストーン機能
特徴
クラウド型/FacebookやGoogleアカウントで簡単に登録・ログイン可能/
プロジェクトでタスク登録すると自動的にガントチャートが作成できる。
初期費用0円/月額費用エントリープラン10→3300円 プラン20→6600円
プラン30→9900円 プラン40→13200円 プラン50→16500
ミッドレンジプラン100→33000円 プラン200→66000円 プラン300→99000円
エンタープライスプラン(価格は問い合わせ)
無料プランの無、無償トライアルの有(最大5人まで無料で使える)
サポート
機能や設定、料金システムなど問い合わせTEL:03‐6279‐4515
「Wrike」(Wrike.inc)
おすすめ対象者
タスク管理をしっかりしたい人/少人数チームで使いたい人
主要機能
ガントチャート/リソース管理/レポート機能
特徴
クラウド型/日本語・英語・他の言語対応/5人までの少人数チームの管理は無料
初期費用0円/月額費用プロフェッショナルプラン$9.80 ビジネスプラン$24.80
エンタープライズプラン(価格は問い合わせ)
無料プランの有、無償トライアルの有(有料プランには14日間の無料トライアル期間あり)
サポート
製品に関するFAQ
「Stock」(株式会社Stock / Stock,Inc.)
https://www.stock-app.info/pricing.html
おすすめ対象者
複数人との情報共有に使いたい人
主要機能
タスク管理/チャット機能/ファイル、データ共有
特徴
クラウド型/日本語対応/セキュリティ強化/コミュニケーションの効率化/
チーム情報のストック/シンプルで使いやすい
初期費用0円/月額費用ビジネス5 1980円 ビジネス10 3480円
ビジネス20 6480円 多人数で使用(価格は問い合わせ)
無料プランの有無、無償トライアルの有無
(20ノートまでは無料で利用可能。有料プランはノートは無制限で利用可能。)
サポート
https://www.stock-app.info/zoom.html
「Trello」(Fog Creek Software)
おすすめ対象者
仕事にもプライベートにも使いたい人/コストを抑えたい人/感覚的に使いたい人/リモートワークに使いたい人
主要機能
タスク管理/進捗管理/外部オンラインサービスの連携も可能
特徴
クラウド型/日本語対応/画像、動画、資料などの情報共有に適している/完全無料で全機能利用可能/ボードを使って進捗状況やToDoリストが自由に作成ができる
初期費用0円/月額費用ビジネスクラス$10 エンタープライス(価格は問い合わせ)
無料プランの有、無償トライアルの有(14日間無料でお試し期間あり)
サポート
ZOOM導入無料相談あり
「Asana」(Asana)
おすすめ対象者
無料で使いたい人/情報共有に使いたい人
主要機能
タスク管理/カンバン、リスト、タイムライン、ガントチャート
特徴
クラウド型/日本語対応/Slack、Googleアプリ、Microsoft Office365などと連携可能/マルチデバイス対応
初期費用0円/月額費用プレミア$10.99 ビジネス$24.99
エンタープライス(価格は問い合わせ)
無料プランの有、無償トライアルの有(30日間のトライアル中いつでもキャンセル可能)
サポート
ASANAヘルプ/ASANAフォーラム/ASANAアカデミー/ASANAガイド
「プロジェクト管理ツール」導入のメリット、デメリット
業務に合ったプロジェクト管理ツールを選ぶことで賢くスピーディに仕事の効率化を図ることができます。プロジェクト管理ツール導入前には、メリット、デメリットもしっかりと把握しておきましょう。
メリット
・タスクの共有、管理を行うことで業務の効率化ができる。
→スタートから終了までの進捗状況について、ガンチャートなど視覚効果のあるツールを使用することで効率化をはかることができます。
→メンバーの仕事の配分や優先順位などを管理し、進行状況、納期などについて確認、共有ができます。
→クラウド型を利用することで共有が簡単にでき、スピード感をもって業務を行うことができる。
→ファイルやデータの共有も可能なのでより多くの情報を共有し業務を行うことができます。
→プロジェクトの管理がスムーズになることで人件費を含むコストの大幅カットに期待できます。
デメリット
・自社の業務に合った管理ツールを選ぶ必要があり導入するまでにコストがかかる。
・導入した後も効率的に利用ができるようになるまで少し時間がかかる。
まとめ
いかがだったでしょうか? 基本の機能は無料で使用ができるサービスも多いのでこれを機にプロジェクト管理ツールの導入を検討し、業務の効率化をはかりましょう。