採用管理・選考管理システムの比較

採用管理・選考管理システムとは?

採用管理・選考管理システムとは、企業が採用活動をスムーズに行うために、応募から採用までの工程を一括で管理できるようにするためのシステムです。

エクセルやスプレッドシートなど、採用に関する業務を手動で管理するには、それなりの手間や人件費がかかりますよね。

そこで採用管理・選考管理システムを導入することによって、

・工程削減

・コスト削減

・データ分析

などさまざまなメリットがもたらされるのです。

採用管理・選考管理システムにはどのようなタイプがある?

採用管理・選考管理システムは、システムの導入形態によって2タイプに分けられます。

導入形態とは具体的に言うと、

・クラウド型

・オンプレミス型

の2タイプです。

クラウド型は、その名の通りクラウド上で管理するシステムとなっています。ソフトウェアを購入する必要がないため、初期費用がかからないうえに、データの管理が容易であることがメリットです。

一方オンプレミス型は、自社サーバーにソフトウェアをインストールすることで運用するシステムです。

クラウド型と違い、初期費用や導入時の操作設定がネックとなりますが、情報漏洩のリスクはクラウド型よりも少ないといえます。セキュリティ面を重視するならオンプレミス型を検討してみましょう。

採用管理・選考管理システムの選び方は?

採用管理・選考管理システムは、それぞれ得意とする雇用形態が異なります。

そのため、採用管理・選考管理システムは

・新卒

・中途

・アルバイト/派遣/パート

これら3つから、自社が採用したい人材に合わせて選びましょう。

また、採用管理・選考管理システムのなかにはこれら3つ全てに対応できるオールラウンドなシステムも存在します。

採用管理・選考管理システム比較検討時の注意点は?

採用管理・選考管理システムを比較検討する際、最も注意すべきことは、採用フローのどの部分を効率化したいか、事前に明確にしておくことです。

例えば、求人媒体との連携を強化したいなら、自社が利用している求人媒体に対応したシステムでなければ導入する意味がありません。

自社の採用フローにおいて最も効率化したい部分が明確になっていないと、いざシステムを導入してもミスマッチが発生してしまい、思ったような効果が期待できないことに注意が必要です。

主要な採用管理・選考管理システムの一覧

「ジョブカン採用管理」(株式会社Donuts)

https://ats.jobcan.ne.jp/

【概要】

おすすめ対象者新卒/中途/アルバイト
主要機能自社採用サイト作成求人媒体連携カレンダー連携
初期費用なし
月額費用別表参照
無料プランあり
無償トライアル30日
サポート内容電話/メール/チャット

【月額費用(税抜)】

候補者登録数LITEプランSTANDARDプラン無料プラン
〜50名/月8,500円/月30,000円/月0円/月
51〜150名/月30,000円/月
151〜300名/月70,000円/月
301〜1,000名/月120,000円/月

【詳細】

「ジョブカン採用管理」は、6,000社以上の企業に導入実績がある人気の採用管理・選考管理システムです。

シンプルなデザインで、応募から採用まで簡単に一元管理が可能。初めて利用する人でも操作に困りません。新卒・中途・アルバイトすべての雇用形態に対応しており、オールラウンドな採用管理・選考管理システムとなっています。

「Indeed」「Google」「求人情報 on Facebook」など、10種類以上の求人媒体と連携可能で、候補者の管理もすべてシステム内で完結できるのが魅力です。LINEやSlackとの連携など、機能面も充実しています。

「HRMOS採用」(株式会社ビズリーチ)

https://hrmos.co/ats/

【概要】

おすすめ対象者中途
主要機能自社採用サイト作成求人媒体連携面接評価・分析機能英語対応
初期費用なし
月額費用別表参照
無料プランなし
無償トライアルなし
サポート内容電話/メール/初期設定/ユーザー会

【月額費用(税抜)】

 月額最低利用期間登録応募者数
スタンダード100,000円12ヶ月5,000人
プロフェッショナル150,000円12ヶ月10,000人
エンタープライズ200,000円12ヶ月30,000人

参考:https://saas.imitsu.jp/sv-1183/price

【詳細】

「HRMOS採用」は、多くの大手企業への導入実績を持つ、中途採用向けの採用管理・選考管理システムです。

提供元であるビズリーチはもちろん、リクナビNEXTやマイナビ転職など、豊富な大手求人媒体の連携に強みを持っています。

また、権限管理やSSO認証など、セキュリティ面はどこよりも徹底しており、情報漏洩のリスクが少ないのも魅力です。

「i-web」(株式会社ヒューマネージ)

https://www.humanage.co.jp/service/lp/i-web/index.html

【概要】

おすすめ対象者新卒
主要機能自社採用サイト作成求人媒体連携カレンダー連携
初期費用要問い合わせ
月額費用
無料プラン
無償トライアル
サポート内容電話/メール

【詳細】

「i-web」は、新卒採用に特化した採用管理・選考管理システムです。

シンプルで使いやすいデザインと機能性から、新卒採用向けの採用管理システムのなかでは13年連続導入シェア1位の実績があります。

自社で採用サイトを作成できる機能があるため、制作会社に業務委託する必要がありません。また、オンラインで応募者とやりとりするための機能が豊富なため、応募者・採用者双方の利便性に優れているのも魅力です。

「採用一括かんりくん」(HRクラウド株式会社)

https://www.career-cloud.asia/

【概要】

おすすめ対象者新卒/中途
主要機能採用フロー設計エントリー管理外部ツール連携LINE連携
初期費用要問い合わせ
月額費用20,000円〜(税別)
無料プラン要問い合わせ
無償トライアルあり
サポート内容電話/メール/操作説明会

【詳細】

「採用一括かんりくん」は、新卒から中途までまとめて管理できす採用管理・選考管理システムです。

「採用担当者が選ぶ使いやすいATS」のランキングで1位に選ばれたように、とにかく使いやすいデザインが魅力で、担当者以外への情報共有も容易になります。

また、外部ツールの連携が圧倒的に優れているのも魅力です。LINEやChatworkなどの連絡ツールはもちろん、オンライン面接や適性検査など、かなり幅広く対応しています。

「HERP Hire」(株式会社HERP)

https://herp.cloud/

【概要】

おすすめ対象者中途
主要機能応募情報の自動取り込みエージェント管理求人媒体連携Slack・Chatwork連携
初期費用100,000円
月額費用別表参照
無料プランなし
無償トライアルなし
サポート内容電話/メール

【月額費用(税抜)】

 月額初期費用最低利用期間
Starter39,800円100,000円3ヶ月
Entry74,800円100,000円
Standard99,800円100,000円
Advanced149,800円100,000円

参考:https://saas.imitsu.jp/sv-1182/price

【詳細】

「HERP Hire」は、中途採用に特化した採用管理・選考管理システムです。

SlackやChatworkをはじめ、豊富な外部システムと連携が可能。ビジネスツールを多くつかう中途採用に最適といえます。

そのほか、20社以上の求人媒体と連携し、応募情報の自動取り込みも可能です。これにより、中途採用における複雑な工数を削減できます。

「HITO-Manager」(株式会社ビズリーチ)

https://hitomgr.jp/lp/

【概要】

おすすめ対象者アルバイト
主要機能求人媒体連携自動返信機能応募者自動取り込み機能
初期費用要問い合わせ
月額費用
無料プラン
無償トライアル
サポート内容電話/メール/専用サポートデスク

【詳細】

「HITO-Manager」は、アルバイト採用向けでは業界トップの実績を誇る採用管理・選考管理システムです。

特にSEO対策に優れており、多くの導入企業で応募数をアップさせた実績があります。

Indeedや求人ボックスなど、アルバイトに関する大手求人サイトと連携できるのも魅力です。

また、自動返信や応募者の自動取り込み機能など、採用者側・求職者側双方に使いやすいのも嬉しいポイント。アルバイトの応募を増やしたい企業にかなりおすすめです。

採用管理・選考管理システム導入のメリット、デメリット

最後に、採用管理・選考管理システムを導入するとどういうメリット・デメリットがあるのか、詳しく見ていきましょう。

メリット

採用管理・選考管理システムを導入するメリットは、

①採用工程およびコスト削減が期待できる

②採用データ分析が可能になる

以上2つです。

まずは①採用工程およびコスト削減が期待できる、について。冒頭でも触れましたが、手動で行っていた採用活動をデータで一括化することにより、作業工程を減らせます。

また、作業工程が減らせれば、そのぶん採用活動にかかる人件費も削減可能です。当然、人的ミスの可能性も少なくなります。

そして②採用データ分析が可能になる、について。採用に関するデータをすべてシステム上で管理すれば、これまでの採用データや実績が一目でわかります。

過去のデータを可視化できれば、今後の採用活動のために分析をしたり、効果検証をしたりといった余力が生まれ、より良い人材を採用するのに役立てられるのです。

デメリット

一方で採用管理・選考管理システムは、ごく小規模な採用活動を行っている企業の場合、メリットよりデメリットが大きくなります。

もともと簡素な採用活動を行なっていた企業からすれば、システムの導入による操作や初期設定の方に手間がかかってしまい、逆に採用活動が滞ってしまうことも。その結果、想定していたような費用対効果も得られないでしょう。

そのため、自社の雇用形態や採用規模と、システム導入のコストをよく検討する必要があり、場合によってはシステム導入がデメリットとなり得るのです。


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