「リーダーシップ研修」とは？
リーダーシップ研修とは会社や組織で将来的にリーダー候補となる人材に、リーダーとしての役割やリーダーシップ能力を発揮・向上させるために受ける研修のことを指します。
リーダーシップとは「指導者としての能力」という意味合いがあり、主にリーダーシップ研修を受講するのは企業で働く中堅社員が対象となります。
リーダーとして人を指導するスキルは座学だけではなかなか身に付かないことが多く、ビジネスゲームやレクリエーションなどを通して研修を行います。
そのほかリーダーとして部下の育成やモチベーションを高めるためのコミュニケーションの取り方や効果的な褒め方、報告・連絡・相談の受け方など日常的に役立つ能力を向上するためカリキュラムが組まれています。
リーダーシップ研修を自社内で行うとなると、研修カリキュラムの用意や研修場所・人員の確保が必要となります。リーダーシップ研修を提供している企業に依頼すれば、人事担当者や育成担当者の業務負担軽減やスムーズな研修が実現できます。
「リーダーシップ研修」にはどのようなタイプがある？
リーダーシップ研修は「集合研修、オンライン研修、eラーニング研修」の3タイプに分かれています。
集合研修は社内に外部から講師を招いて研修を受講したり、研修会社の指定した会場へ向かって研修したりするタイプです。集合研修は対面形式で研修が受けられるので、グループワークやビジネスゲーム形式のコンテンツを取り入れた研修に向いています。
オンライン研修はWeb上に配信された動画を活用して研修を受けるタイプです。さらにオンライン研修はリアルタイムで映像を配信するライブ形式と、事前に録画した映像を再生するビデオ形式の2種類に分かれています。
インターネット環境があれば場所を問わずに自宅にいながらも研修が受けられ、移動費用や移動時間がかからないというメリットがあります。
eラーニング研修はインターネットを利用した学習形式の研修です。パワーポイントなどで作成されたスライドショーや動画などを組み合わせて研修を行います。簡単に導入できてすぐに研修が受けられるので、自社コンテンツとして導入する企業も多いです。
「リーダーシップ研修」の選び方は？
リーダーシップ研修は「フィードバック制度がある研修」を選ぶことをオススメします。
次世代のリーダーとなる社員を育成する訳ですから、受講者である社員がリーダーに適した人材なのかどうかや、リーダーの素質があるのかを判断しなければなりません。しかし、判断するのは実際に研修現場を見ていた人やリーダーシップ研修の経験が豊富な人でないと難しいです。
研修後のフィードバック制度があれば、受講した社員がどのような立ち振る舞いで受講していたのか、またこれまで気付けなかった潜在能力や伸ばすべき得意分野を知ることができます。
「リーダーシップ研修」比較検討時の注意点は？
リーダーシップ研修を導入する際の注意点は「質の高い研修を提供しているか」という点です。
オンラインでの研修が普及して、低コストで簡単に研修の提供ができるようになったこともあり、研修サービスを提供している企業が増えています。
研修サービスを提供している企業のことをあまり調べずに導入してしまうと、即席で作ったような内容であったり、受講してもスキルアップが望めない研修が提供されることもあります。
リーダーシップ研修を導入する際には企業の導入社数や満足度、研修サービスを専門的に取り扱っている企業かどうかに注意して選ぶようにしましょう。
主要な「リーダーシップ研修」の一覧
「リクルートマネジメントスクール」（株式会社リクルートマネジメントソリューションズ）
おすすめ対象者
中堅・リーダー層の能力開発を行いたい企業、新入社員や後輩に効果的な指導・育成を行いたい方、中堅社員のモチベーションを向上させたい企業
主要機能
マネジメント研修、マネジャー開発研修、WEB併用型マネジメント研修、360℃サーベイ、中堅社員基礎研修、アセスメント研修、マネジメント力向上研修、リクルートキャリアデザインプログラムなど
特徴
年間受講者数180,000名（2021年3月時点）、全国の主要都市で開催、WEBシステムで研修の申込みから管理がスムーズ、200種類以上の豊富な研修内容
費用
リクルートマネジメントスクールチケット制サービス（3時間のセミナーに利用可能）：チケット1枚・1コース15,000円、10枚セット購入で1コース12,000円
※そのほかの研修料金については研修内容や時間によって変動するので要問合せ
無料プラン
なし、無償トライアルあり（オンラインセミナー、来場型セミナー、動画セミナー）
サポート
あり（人事サポートツール、無料メルマガ、カスタマーサポート）
「insource」（株式会社インソース）
おすすめ対象者
オンラインでリーダーシップ研修・学習を行いたい方、社内でeラーニングサービスを作成したい方、現場のリーダーや管理職を育成したい方、人事の手間を省きたい方
主要機能
集合研修、オンライン研修、eラーニングシステム、講師派遣
特徴
年間受講者数54万人突破、最短1週間で実施可能、 1名からでも研修に参加可能
費用
【LMS・教育管理システム】ASP版料金：初期費用0円、購入後のサポート0円
- リーフ基本プラン：～50ID 15,000円/月、～100ID 25,000円/月、～300ID 60,000円月、～500ID 75,000円/月、～1000ID 90,000円/月、～2000ID 150,000/月、～3000ID 180,000/月
- リーフ動画プラン：～50ID 16,250円/月、～100ID 27,500円/月、～300ID 67,500円/月、～500ID 87,500円/月、～1000ID 115,000円/月、～2000ID 190,000円/月、～3000ID 225,000円/月
【オンライン講座／公開講座】料金はセミナーによって異なる
無料セミナー
あり
無料プラン
なし
サポート
あり（カスタマーサポート、問合せ窓口）
「社員研修サービス」（株式会社ネオキャリア）
おすすめ対象者
社員のリーダーシップ教育・研修を検討している方、自社研修では不安がある方、中堅社員の育成をしたい方
主要機能
リーダーシップ研修、フォローアップ・育成研修、オンライン・Web合同研修
特徴
1名から気軽に参加できる、コストを抑えて受講ができる、テーマや受講者に合わせて効果の高い研修が受けられる、研修の種類が豊富
研修料金
傾聴力200,000円、フォローアップ200,000円、コミュニケーション200,000円、リーダーシップ200,000円、企画力200,000円、クレームトラブル対応200,000円、ロジカルシンキング200,000円、経営の方向性の統一200,000円、今後のビジョン200,000円、メンタルヘルス100,000円、ネオ営業研修60,000円、戦略MG研修20,000円、営業プロセス研修20,000円、衛生管理者資格対策30,000円、キャリアコンサルティング7,000円、情報セキュリティ研修50,000円
無料プラン
なし、社員研修サービスの無料資料あり
サポート
あり（カスタマーサポート、人事業務向けの無料セミナーを毎月開催）
「リーダーシップ研修」導入のメリット、デメリット
リーダーシップ研修を導入するメリット・デメリットについてお話していきます。
リーダーシップ研修導入のメリットは次の4つが挙げられます。
・社員のスキルアップに期待できる
・リーダーシップの育成が容易に実現できる
・オンラインで気軽に研修が受けられる
・管理者が受講者の状況を管理しやすい
リーダーシップ研修を行う目的は次世代のリーダーとなる社員のリーダーシップ能力を向上させ、スキルアップを図ることです。そのため、リーダーシップ研修においてのメリットは社員のスキルアップに期待できるという点です。
また研修サービスを専門的に提供している企業に開催を依頼することで、自社で研修に関する準備をする必要がないため社内業務の負担が軽減でき、受講者に質の高い研修を受けさせることができます。
最近ではWEB上で受講者の研修受講状況や理解度チェックなどを管理できるため、研修を行った社員の確認ができるメリットもあります。
リーダーシップ研修を導入するデメリットは「オンライン研修ではグループワークを行いづらい」という点です。
対面型の研修ではリアルタイムで実際に受講者同士が交流できますが、オンライン研修の場合はPCやタブレットなどで画面上での交流となるため、実践できるグループワークに限界があります。
また電波状況が不安定になると、タイムラグが発生してしまってスムーズな研修が受けられない可能性もあるので、その点はオンライン研修でのデメリットと言えるでしょう。
オフライン研修の場合は実際に研修現場まで移動しなければならないので、オンライン研修と比較すると移動費や移動時間がかかるため、デメリットとして挙げられます。
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