管理職向け研修サービスの比較

「管理職向け研修サービス」とは?

管理職向け研修サービスとはその名の通り、管理職または次世代の管理職候補者がマネジメントスキルを向上させるために受ける管理職向けの研修です。

特に最近はテレワーク・リモートワークを導入する企業が増えており、同じ会社に勤めていてもなかなか顔を合わせないということも多くなっています。そんな時だからこそ、管理職は部下のモチベーション維持を含めたマネジメントを行わなければなりません。

企業は人と人で成り立っているものですから、上司となる管理職が部下とコミュニケーションがとれていなかったり、きちんとマネジメントができていなければ思うように業績もアップさせることは難しいです。

管理職向け研修サービスを受けることでマネジメントの基礎を学び、管理職で必要となる人材育成のスキルを身につけます。

「管理職向け研修サービス」にはどのようなタイプがある?

オンラインで提供している管理職向け研修サービスには「ライブ配信型オンライン研修・動画配信型オンライン研修・スマホ学習アプリ」の3種類があります。

ライブ配信型オンライン研修は決まった時間に講師がライブ配信を開始し、参加者がライブ配信にアクセスして受講する形式です。実際に研修現場に行かずにデバイス経由で研修が受けられるので、テレワーク・在宅勤務でも集合研修を受けられるのが特徴です。

画面越しではありますが、講師がリアルタイムで研修を行っているから、質疑応答があればその場ですぐに回答を受けることができます。また受講者同士でのディスカッションやグループワークも実施できるから研修サービスに適しています。

動画配信型オンライン研修はライブ配信ではなく、事前に講師が研修している現場を撮影した動画を使ってオンライン研修を行う形式です。

リアルタイムでの配信ではなく、配信がスタートされてから受講者の好きなタイミングで研修を受けられる特徴があります。また理解しにくい部分やもう一度見たい部分は理解できるまで繰り返し再生して学習できます。

受講者のテーマや課題に合わせて事前に録画された動画を再生するだけで研修が受けられるので、忙しい管理職にもピッタリです。

ライブ配信型オンライン研修・動画配信型オンライン研修ともに質の高い研修が受けられ、さらに移動時間や交通費を削減できるので、企業としてもコストカットができるメリットがあります。

スマホ学習アプリはスマホアプリを活用した学習ツールなので、PCなどを立ち上げる必要がなく、空いた時間に気軽に学習できる形式です。動画研修後のトレーニングやデジタル世代にも受け入れられやすく、面倒くさがらず前向きに学習できる傾向にあります。

これら3タイプは企業によって適している形式が異なります。集合研修を受けさせたい場合はライブ配信型オンライン研修、受講者別でそれぞれの課題をクリアさせたい方は動画配信型オンライン研修がおすすめです。

「管理職向け研修サービス」の選び方は?

管理職向け研修サービスはさまざまなものがリリースされていますが、選定時のポイントは「料金形態」や「研修種類の豊富さ」を軸にして選ぶと良いでしょう。

サービスによっては研修1動画ごとに料金が発生するものから、月額利用料を支払っていれば何本でも動画が見放題のサービスもあります。

管理職として必要な研修は1つだけなのに、研修受け放題で高い料金を支払っていてはコストパフォーマンスが悪く、逆も然りです。まずは受けたい研修の数を明確にして、サービスを選定してください。

管理職として高い能力を求めており、多くの方面からアプローチしたい場合には「研修種類の豊富さ」も重要です。管理職本人が受けたいと思える研修動画があるとモチベーションもアップするので、管理職の理想像と必要な研修量を加味してサービスを選定しましょう。

「管理職向け研修サービス」比較検討時の注意点は?

管理職向け研修サービスを比較検討する際の注意点は、受けた研修内容を理解できているか確認できるサービスを選ぶようにすることです。

オンラインでの研修はネットワークの負担を軽減するため、ライブ配信型オンライン研修でも受講者側のビデオはオフになっていることが多いです。そのためどうしても研修の時間が過ぎるのを待つだけの「受けっぱなし研修」になってしまうことがあります。

受講した講習内容が身に入らないと研修を受けた意味がありませんので、サービス内に「理解度確認テスト」などが搭載されたサービスを選ぶと良いでしょう。

主要な「管理職向け研修サービス」の一覧

「LEARNING AGENCY」(株式会社ラーニングエージェンシー)

おすすめ対象者

オンラインで管理職向けの研修・学習を行いたい方、会社ごとのオリジナルの研修テキストで研修を受けたい方、受講後のフォローも重要視する企業

主要機能

ライブ公開型ライブ配信研修、動画配信オンライン研修、スマホ学習アプリ、ビジネススキル診断テスト

特徴

累計受講者数320万人以上、研修満足度97.6%、全国いつでもどこでも何度でも受講可能

費用

初期費用0円、研修月額費用45,000円~/月

無料プラン

なし

無償トライアル

なし

サポート

あり(個社ごとのオリジル研修テキスト作成、問合せ窓口)

「SAKU-SAKU Testing」(株式会社イー・コミュニケーションズ)

おすすめ対象者

動画・テスト・スライドもマルチデバイスで利用したい企業、簡単な操作で利用できるサービスを希望する企業

主要機能

システム提供、動画コンテンツ、問題・受講者一括登録機能、集計機能、進捗管理機能、リマインドメール・メルマガ送信機能、

特徴

100ジャンル以上のコンテンツ、マニュアル無しの簡単操作、多様なWEB教材に対応、累計導入社数1,300社以上

費用

サクテスライト30(利用者人数30人~):1ID 748円~

サクテススタンダード300(利用者人数300人~):1ID 429円~

無料プラン

なし

無償トライアル

あり(期間未記載)

サポート

あり(専任担当者によるアシスト、ワークショップ形式の操作説明会、遠隔運用支援)

「管理職向け研修サービス」導入のメリット、デメリット

管理職向け研修サービスを導入するメリット・デメリットについてお話ししていきます。

管理職向け研修サービスを導入するメリットは次のようなものが挙げられます。

・自宅で気軽に研修が受けられる

・移動時間と交通費の削減ができる

・受講者の受講状況の管理がしやすい

・繰り返し動画を確認できる

管理職向けのオンライン研修サービスはインターネット環境があれば、場所を問わずに研修が受けられます。それにより移動時間と交通費の削減ができるので、企業の経費削減としても大きなメリットです。

また管理画面で従業員一人ひとりの研修の受講状況が確認できるから、研修を受けていない従業員にリマインドやアラートを通知しやすいです。

さらに動画による研修の大きな利点として、繰り返し動画を確認できるのも重要なポイントです。大人数が参加する集合研修では、自分が分からない部分が発生しても声に出してアピールしづらいので、そのまま流れてしまいがちです。

しかし動画研修であれば、聞き逃したシーンを繰り返して再生するなど、自分のペースで研修が受けられるメリットがあります。

管理職向け研修サービスを導入するデメリットは、受講者の受講態度や理解度をリアルタイムで確認できないという点です。 管理職向け研修を社内で行う場合、受講者と顔を合わせて研修するので理解をしているかどうか確認しながら研修を進められます。しかし、オンラインの研修では一人ひとりの状況を確認しながら研修を行うのは難しいので、その点はデメリットと言えるでしょう。


AD