「メンタルヘルス・ストレスチェックツール」とは?
メンタルヘルス・ストレスチェックツールとは、企業の従業員の心理負担やストレス状況を検査するためのサービスです。
ストレスチェックの制度は平成27年12月に施行され、従業員50名以上の作業場では必ず実施することを義務づけられています。
しかし、実際に自社でストレスチェックを行うのは時間・コスト・知識などの面でなかなか困難です。
これから紹介する各社のツールを利用すれば、低コストで信頼度の高いストレスチェックが可能となります。
「メンタルヘルス・ストレスチェックツール」にはどのようなタイプがある?
メンタルヘルス・ストレスチェックツールは、主に以下の2種類に分けられます。
・紙媒体
・Web媒体
紙媒体はマークシートのテスト形式のように回答するタイプです。どんな企業にも導入しやすいのがメリットですが、物理的な保管などの手間がかかります。
Web媒体は、PCやスマートフォンなどで回答できるタイプです。場所や端末を選ばず実施できるのがメリットですが、セキュリティが甘いと情報漏洩のリスクもあります。
「メンタルヘルス・ストレスチェックツール」の選び方は?
メンタルヘルス・ストレスチェックツールを選ぶうえで重視したいのでは、データ管理のしやすさやアフターフォロー、サービスの信頼度です。
データ管理がしやすい機能がついていれば、企業の担当者の負担が減ります。また、アフターフォローが充実しているサービスなら、ストレスチェック結果を職場改善に活用できるうえに不明点も解消できるでしょう。
さらに、ストレスチェックは信頼できる提供会社でないと実施する意味がありません。的確なストレスチェックができるのか、セキュリティ体制は整っているかをしっかりと確認しましょう。
「メンタルヘルス・ストレスチェックツール」比較検討時の注意点は?
メンタルヘルス・ストレスチェックツールを比較検討する際には、必ず各社の料金を確認しましょう。
メンタルヘルス・ストレスチェックツールは、たいてい従業員一人につきいくら、という料金設定がされています。
相場としては、一人あたり500円〜800円程度で、各社の機能などによって異なります。機能面とコスト、サービスの信頼度をしっかり比較検討しましょう。
主要な「メンタルヘルス・ストレスチェックツール」の一覧
「ラフールサーベイ」(株式会社ラフール)
おすすめ対象者
中小企業〜大企業
主要機能
アドバイスコメント
厚生労働省ストレスチェック
システム連携
オリジナル設問の設定
特徴
直感的なグラフで結果を把握しやすい
組織や個人の詳細な分析が可能
初期費用、月額費用、その他費用
初期費用:100,000円
月額費用:400円/ユーザー
無料プランの有無、無償トライアルの有無
無料体験デモあり
サポートの有無
24時間電話相談
オンラインカウンセリング
概要
ラフールサーベイは、3,000社以上18万人にも及ぶ膨大な従業員データをもとに開発されたメンタルヘルス・ストレスチェックツールです。直感的なグラフで結果分析が非常にわかりやすいほか、課題の特定から対策までワンストップで行えるのが強みです。
「COCOMUストレスチェックサービス」(ここむ株式会社)
https://www.cocomu.co.jp/stresscheckservice/
おすすめ対象者
中小企業〜大企業
主要機能
表点換算による評価
ストレスチェック結果通知
特徴
契約継続率96%以上
受験方法が多様
グループの受験にも柔軟に対応
初期費用、月額費用、その他費用
基本利用料:20,000円/式
ストレスチェック単価:用紙版~600円/名・Web版~300円/名
実施者選任料:25,000円
集団分析追加:25,000円/1属性
面接指導申し出受付業務:10,000円~/週
ラインケア・セルフケア動画:100円~/名
各種メンタルヘルス研修:75,000円~/回
無料プランの有無、無償トライアルの有無
要問い合わせ
サポートの有無
カウンセラーサービスあり
概要
COCOMUストレスチェックサービスは、1,500社以上の導入実績をもつメンタルヘルス・ストレスチェックツールです。導入後の継続率も非常に高く、96%以上の法人が継続利用しています。多様な受験方式や、カスタマイズ性の高さが魅力です。
「ウインテック」(株式会社ウインテック)
おすすめ対象者
中小企業〜大企業
主要機能
57項目〜80項目集団分析
データ管理・保管
特徴
厚労省ストレスチェック義務化に対応
様々な業種、規模の導入実績
初期費用、月額費用、その他費用
基本料金:無料
1名当たり:受検媒体や人数に応じて変動
集団分析:無料(パーターン無制限)
外国語対応:無料
※各種キャンペーンの用意あり
無料プランの有無、無償トライアルの有無
要問い合わせ
サポートの有無
専属スタッフが実施準備からフルサポート
概要
ウインテックは、厚生労働省ストレスチェックに対応した信頼度の高いメンタルヘルス・ストレスチェックツールです。基本料金はかからず、単価×人数のみのシンプルな料金設定となっている点もポイントとなっています。専属のスタッフによるサポートで、結果分析までトータルケアできるのも魅力です。
「ストレスチェッカー」(株式会社HRデータラボ)
おすすめ対象者
中小企業〜大企業
主要機能
医師面接希望取得フォーム
受験奨励メール自動送信
特徴
3,000社以上の導入実績
ストレスチェック制度準拠
豊富なカスタマイズ
初期費用、月額費用、その他費用
無料プラン:0円 ※1000人以上の会社は120円/人
代行プラン:250円/人
紙プラン:450円/人
無料プランの有無、無償トライアルの有無
要問い合わせ
サポートの有無
無料セミナーあり
概要
ストレスチェッカーは、HRデータラボが提供する、大手から官公庁まで利用しているメンタルヘルス・ストレスチェックツールです。カスタマイズ性が高く、セキュリティ対策も万全なため幅広い業種に導入できます。
「Wellness Eye」(SBアットワーク株式会社)
https://www.softbankatwork.co.jp/wellness-eye/
おすすめ対象者
中小企業〜大企業
主要機能
セルフチェック機能
結果レポート機能
特徴
メールアドレスなし、回数無制限でセルフチェック可能
東京大学教授との産学共同研究による独自診断
初期費用、月額費用、その他費用
680円/人(WEB実施1,000名規模)
無料プランの有無、無償トライアルの有無
要問い合わせ
サポートの有無
サポートセンターあり
概要
Wellness Eyeは、ソフトバンクグループが提供するメンタルヘルス・ストレスチェックツールです。組織での診断のほか、個人でいつでもセルフチェックが行えるのが便利。独自の診断ロジックで、非常に実用性が高いのもポイントです。
「メンタルヘルス・ストレスチェックツール」導入のメリット、デメリット
メリット
メンタルヘルス・ストレスチェックツールを導入する最大のメリットは、自社リソースの負担を減らしつつ職場改善が期待できることです。
多くの経営者は職場環境の改善のためにストレスチェックを活かしたいと考えているでしょうが、冒頭でも述べたとおり自社でストレスチェックを行なうのは難しいでしょう。
データやセキュリティ、実績などの面から信頼できるサービスに委託すれば、職場環境改善に活かすことができます。
デメリット
一方で、料金の安さだけでメンタルヘルス・ストレスチェックツールを選ぶのはリスキーです。
あくまでストレスチェックは職場環境の改善や従業員が働きやすい環境づくりに活かすツールのため、チェックの結果企業活動が改善しないと意味がありません。 そのため、コストだけでなく機能面や検査の信頼度を加味して選ばないと、ただただ従業員の時間を削るだけの作業となってしまう点に注意しましょう。