レファレンスとは?IT業界やビジネスシーンでの意味や使用例を解説

文章を作成したり、学習意欲が湧いてPCでリサーチをしていると時々「レファレンス」という言葉に出会います。カタカナ読みの「レファレンス」は「参照」とか「参考文献」を意味する程度は分かりますので「今度はどの文献を調べればいいのか」と億劫でも調べてみますと「ビジネスの世界では業界ごとに異なった意味で使われている」ことが分かりました。

「そうであれば、レファレンスについて徹底的に調べてみようと思いこのサイトを立ち上げましたので参考になると思います。ご活用いただければ幸いです。

レファレンスとは

上述しましたように「レファレンス」は英語の名詞形で「言及・論及・参照・参考・参考図書・文献・資料」などの意味をもつ英語をカタカナ語で表現したものです。

レファレンスの意味

従って日本語における「レファレンスの一般的な意味」は上記の通りです。

「reference」という英単語が語源

カタカナ語の「レファレンス」を英語表記しますと「reference」になります。この単語が語源になっており、発音は「réf(ə)r(ə)ns」です。レファレンスの名詞形として確立しています。

「リファレンス」とも表記される

しかし、時には日本語で「リファレンス」と表記されることがあります。学術用語などで「refer(~を参照する)」という言葉がよく使われ、発音が「rifə́ː(r)」ですのでその影響を受けているものと思われます。

さまざまな意味を持つレファレンス

レファレンスはさまざまな意味を持ちますので日常生活や就職活動など身近な例から説明します。

参考・参照

「参考・参照」の意味で使われることがありますが、「参考」の場合は「自分の見解や意見を固める際に参考にする」参照は固めた見解や意見が正しいか確認する時に使うのが一般的です。

照会・問い合わせ

「照会・問い合わせ」を手元にある広辞林で調べますと照会は「問い合わせ・かけあい・照合」と掲載されていますので照会と問い合わせの意味は同じに扱われています。企業が新入社員を募集する時に前歴などがあれば前の職場に「照会する」ことがあります。

推薦状・身元保証書

企業が社員を中途採用する時に、応募者の以前の同僚や上司に問い合わせて経歴や人柄を確認することがあります。この場合のリファレンスは推薦や身元保証の意味で使われています。

「リファレンスチェック」という言葉がありますが、中途採用を行う企業が、応募者の以前の同僚や上司らに問い合わせて、応募者の経歴や人柄を確認する手法のことです。リファレンスチェックは、身元確認、推薦といった意味で使われます。リファレンスチェックには、応募者本人がリファレンス先に依頼してリファレンスレター(推薦文)を用意するケースや、応募者から提出されたリファレンス先に、採用側が直接電話やメールで連絡を入れて確認を取るケースなど様々です。海外で就職する時に必要となる推薦状もリファレンスと言います。

IT業界でのレファレンス

「IT業界でのレファレンス」では「『参照」という意味でのレファレンス』」「『マニュアル」という意味でのレファレンス』」「『レファレンスコードについて』」「『Perlにおけるレファレンス』」「『逆引きレファレンス』」「『レファレンスアーキテクチャ』」について取り上げます。

「参照」という意味でのレファレンス

「参照」という意味でのレファレンスは「アクセス権を表す参照権」や「ファイルやフォルダの利用権限」を表します。

アクセス権を表す「参照権」

「参照権」というと「参照するだけなのに権限が必要なの?」と思ってしまいますが、参照権は「アクセス権」を意味します。近年は知りたいことがあればインターネットを使ってキーワードを打ち込み検索すればたいていのことは分かりますが、企業は毎日他社と厳しい競争をしていますので、他社に知られると困る企業秘密なども持っています。そのため、これらの情報は自社員以外のアクセスを許さないような措置を取っている企業が多いです。自社員でも関係部署に限定したり、知り得た情報の外部漏洩をしないことを厳しく求められたりすることがあります。

ファイルやフォルダの使用権限

アクセス制限はファイルやフォルダにも及ぶことがあります。ファイルやフォルダの場合は、「読み取り権限」「書き込み権限」「実行権限」の3つに分けて管理されているのが一般的です。

「マニュアル」という意味でのレファレンス

「マニュアル」という意味でレファレンスを使うことがありますが、この場合はプログラミングにおける仕様書を意味します。

プログラミングにおける仕様書

プログラミングにおける仕様書は開発を担当する技術者用にまとめた仕様書で、プログラムの目的・定義・構成などを記載した文書です。

レファレンスマニュアルとも表現される

このマニュアルは「レファレンスマニュアルとも表現」されます。

レファレンスコード

「レファレンスコード」は標準ソースコードとも呼ばれ、ある技術や規格をソフトウエアで実装する時に開発元などが技術の仕様書や標準規格などを忠実に守って手本となる実装を行ったものを言います。

標準ソースコード

標準ソースコードですから、プログラミングの初心者にとって良いお手本になります。

マニュアルに記載しきれない挙動に対応

また、マニュアルに記載しきれない挙動に対応するため、リファレンスマニュアルにそのコードが記載されています。

Perlにおけるレファレンス

Perlはご存知と思いますが30年以上の歴史をもつオープンソースのスクリプト言語です。このPerlにおけるレファレンスは「アドレスを参照する変数」として表記されます。

アドレスを参照する変数

変数は文字列や数値などの値を格納する時に使われますが、Perlでは変数にはいくつか種類があり、単に値を格納するために使われる変数は正式にはスカラー変数と呼ばれるものです。従って、Perl言語でリファレンスという時は値が格納されている場所(アドレス)を参照している変数を言います。

レファレンス変数と表記される

Perl 言語ではこのことを「レファレンス変数と表記されます。」

逆引きレファレンス

逆引きレファレンスは、関数やAPIを記載する資料をレファレンスマニュアルと逆の使い方をする手法です。

関数やAPIを記載する資料

レファレンスでは関数やAPIを記載する資料が基礎になります。しかし、リファレンスマニュアルは「辞書的な使い方ができる説明書」ですので、機能や使い方、注意事項などの全体を網羅している辞書のようなもので、必要に応じて必要な部分を調べることができます。

レファレンスマニュアルと逆の使い方

そのため、レファレンスマニュアルと逆の使い方をして効率的な運用を図ることができます。

レファレンスアーキテクチャ

「レファレンスアーキテクチャ」は「システム構成のまとめ」を意味し「運用実績のあるシステムで構築」されるのが一般的です。

システム構成のまとめ

「システム構成のまとめ」に当たっては、よくある使い方を洗い出します。

その使い方に対応したシステム構築を探求するという目的があります。

運用実績のあるシステムで構築

そのため、「運用実績のあるシステムで構築する」のが一般的です。

ビジネスシーンにおけるレファレンス

このビジネスシーンにおけるレファレンスでは一部おさらいの部分があるかもしれませんが「レファレンスチェック」「レファレンスナンバー」「レファレンスサービス」「レファレンスモデル」「レファレンスグループ」について述べます。

レファレンスチェック

ビジネスシーンで「レファレンスチェック」という時は、「求職者の身元照会を意味します。

求職者の身元照会

「求職者の身元照会」は主として企業が中途採用者を受け入れる時に行われますが、経歴書などで前職歴がある時に実施されます。

「レファレンスを取る」と表現

その場合は「レファレンスを取る」と表現されます。

レファレンスナンバー

「レファレンスナンバー」は「商品やサービスを特定する番号」で「問い合わせ等で利用できる」ものです。

商品やサービスを特定する番号

航空券の予約番号・貨物の問い合わせ番号・時計などの型番など商品やサービスを特定する番号です。

問い合わせ等で利用できる

何かあった時に問い合わせ等で利用できますので1件落着するまでは保存しておくようにします。

レファレンスサービス

レファレンスサービスは、図書館のサービスが該当します。

図書館のサービス

「図書館のサービス」としては専門職の司書や司書補助職員がいて本やその他の図書に関する全般的なことに相談・対応してくれます。

調べものに関するサポート

また、調べものに関するサポートとして探している本の所在や本の探し方、「このような本が読みたい」と言えば3~4冊紹介してくれます。リファレンスサービスコーナーを設置している図書館もあるようです。電話やメールでもリファレンスサービスは利用可能です。

レファレンスモデル

レファレンスモデルは「メーカーが製造した標準モデル」を言います。

メーカーが製造した標準モデル

「メーカーが製造した標準モデル」ですので堅実さをモットーに製造されています。そのため、「物足りない」と感じた販売メーカーがデザインをアレンジしてオリジナル製品として販売することがあります。

レファレンス機とも表記される

標準モデルは「レファレンス機」とも表記されます。

レファレンスグループ

「レファレンスグループ」と言う用語が使われておりますがこの言葉は「マーケティング用語の一つになっています。

マーケティング用語の一つ

マーケティングでは時に不可解な消費者行動をする例が見受けられます。

合理的な説明が難しい場合に活用

そのような時は「合理的な説明をするのが難しい」ため活用されています。


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