コミュニケーション研修の比較、選び方

「コミュニケーション研修」とは?

コミュニケーション研修とは日常生活だけでなく、ビジネスをスムーズに進めるために必要なコミュニケーションスキルのアップを目的とした研修です。

主にコミュニケーションスキルとは「人に物事を伝える力」と「人の話を聞いて理解する力」のことを指します。コミュニケーションスキルが不足していると、意思疎通がうまくできずにミスをしてしまったり、思うように仕事が進まないこともあります。

コミュニケーションスキルを伸ばすことで認識のズレによる業務ミスをなくし、作業効率アップや人間関係の向上に繋げることができます。

社内外問わず、コミュニケーション能力はビジネスの場において必要不可欠なスキルなので、コミュニケーション研修を導入する企業が増えています。

「コミュニケーション研修」にはどのようなタイプがある?

コミュニケーション研修は多くのサービスが提供されており、受講方法としては「集合研修・オンライン研修・派遣講師研修」の3タイプに分かれます。

集合研修は研修サービスを提供している企業が指定する場所に、申し込みを行った日時に集合をして研修を受けるタイプです。グループディスカッションなどで他社の受講者との交流を行うこともあるので、さらなるコミュニケーションスキルの向上が期待できます。

実際に目の前で講師が研修を行ってくれるので研修に対するモチベーションも向上でき、疑問が発生した場合には質疑応答のタイミングで疑問点を解決できるメリットがあります。

オンライン研修はPCやタブレットなどの端末から、インターネット経由で研修を受ける方法です。実際に研修現場に行かずとも、自宅やオフィスにいながら研修が受けられます。

移動費用や移動時間がかからないので効率がよく、テレワークを導入している企業や遠方エリアからの需要が高まっている研修タイプです。

さらにオンライン研修のなかでもいくつかの種類があり、受講者はビデオをオフにして講師の研修映像をリアルタイムまたはビデオ配信するものや、受講者のビデオをオンにして行うディスカッション形式の研修などがあります。

派遣講師による研修は、担当講師が自社内に訪問して研修を行います。受講者は全員社内の従業員となるので、リラックスしながら研修が受けられ、自社向けの研修を行ってくれるので社内のコミュニケーションが取りやすくなる傾向にあります。

講師がこちらまで派遣されるので、ほかの方法と比べると研修費用は高くなる傾向にありますが、研修を受ける人数が多い場合にはかえって低コストになる場合もあります。

「コミュニケーション研修」の選び方は?

コミュニケーション研修を選ぶポイントはや「講師」や「研修内容」を軸として選ぶことをオススメします。

学校で同じ教科書を使っても先生が変わると授業内容(教え方)が変わるように、内容の同じ研修を受けても講師が異なると、多種多様の研修内容になります。

講師の教え方が上手いと話が頭に入りやすく、研修に対するモチベーションが高まることもあります。講師実績が多い講師や口コミなどが掲載されている場合は口コミ評価の高い講師を選ぶのもよいでしょう。

研修内容を軸にして研修を選ぶ場合は、従業員に受けさせたい研修内容をリストアップしておくと、目的に合った研修が選べます。

「コミュニケーション研修」比較検討時の注意点は?

コミュニケーション研修を導入する際の比較検討時の注意点は、研修費用だけで研修を選ばないことです。コミュニケーション研修はさまざまな研修会社からサービスが提供されていますが、リーズナブルな価格だからといって研修を決定するのは危険です。

研修を開催している企業の研修実績や研修の種類を確認し、満足度の高い研修が受けられるかどうかを吟味するようにしましょう。

主要な「コミュニケーション研修」の一覧

「ANAコミュニケーション」(ANAビジネスソリューション株式会社)

おすすめ対象者

コミュニケーション能力を高めたいと考えている方、社内のコミュニケーションに課題があると感じている企業、社内環境を良くして離職率を下げたい企業、経験豊富な講師の講習を受けたい方

主要機能

コミュニケーション研修(ブレークスルー・フォロワーシップなど)

特徴

2021年オリコン顧客満足度調査第1位、公開講座型・講師派遣型にそれぞれ対応、マイル償還でマイルが貯まる

費用

【ブレークスルーコミュニケーション研修(公開講座)】31,900円

【パーソナルスタイルコミュニケーション研修(公開講座)】33,000円

【アサーション研修(公開講座)】公開講座:33,000円 オンライン公開講座:27,500円

【2WAYコミュニケーション研修(公開講座)】22,000円

無料プランなし、イベント・無料セミナーの有無

無料プランなし、イベント・無料セミナー開催(不定期)

サポートの有無

サポートあり(カスタマーサポート、問い合わせ窓口、フォローアップ)

「コミュニケーション研修」(株式会社リカレント)

おすすめ対象者

なるべく費用を抑えて研修をさせたい企業、社員のコミュニケーション力アップを図りたい企業、質の高い研修を受けたい方、社内の風通しを良くしたい企業、社員のモチベーションをあげたい企業

主要機能

コミュニケーション研修(基礎・応用)、合意形成研修、ロジカルコミュニケーション研修、上司とのコミュニケーション強化研修、派遣社員向けコミュニケーション研修、ファシリテーション研修、アサーティブコミュニケーション研修、社内コミュニケーション研修

特徴

全ての研修が一律料金で受けられる、すぐに使えるコミュニケーション力を強化、オンライン研修にも対応、必要に応じた豊富な研修メニュー、取扱研修 564 種類

費用

研修費用については研修受講予定人数や研修時間によって異なる

無料プラン、無償トライアルの有無

無料プランなし、無償トライアルなし

サポートの有無

サポートあり(カスタマーサポート、問合せ窓口)

「コミュニケーション研修」(株式会社ビジネスマネジメントソリューション)

おすすめ対象者

職場・対外問わずコミュニケーション力をアップさせたい方、身になる研修を受けたい方、フォローアップの整った研修を受けたい方、考え方を変えて社員にやる気を持たせたい企業

主要機能

コミュニケーション研修、診断テスト、職場模擬ミーティング、価値観の客観的評価、フィードバック

特徴

研修6ヶ月後に振り返りとフォローアップあり、コミュニケーションスキルアップにより行動方針を具体化できる

費用

研修費用…基本料:400,000円(2日間)、フォロー(1日):200,000円

無料プラン、無償トライアルの有無

無料プランなし、無償トライアルなし

サポートの有無

サポートあり(問い合わせ窓口、研修後のフォローアップ)

「コミュニケーション研修」導入のメリット、デメリット

コミュニケーション研修を導入するメリット・デメリットについてお話していきます。

コミュニケーション研修を導入するメリットは次のようなものが挙げられます。

  • 業務が円滑に進む
  • 仕事の効率化
  • 人間関係が良くなる
  • 離職率の低下
  • 社内に講師がいなくてもOK

コミュニケーション研修を受けるとコミュニケーションスキルが高まるため、社内での情報共有がスムーズに行えるようになり、業務が円滑に進みます。

これにより仕事の効率化がアップし、会社の業績向上にも期待できます。さらに上司や部下とコミュニケーションがうまくとれることで人間関係も良くなり、離職率の減少にも繋がります。またコミュニケーションスキルを高めることで、社内だけでなく取引先など社外からの印象もアップします。

社内にコミュニケーション研修ができる講師がいなくても、コミュニケーション研修を開催している企業に申し込むことで、手間をかけることなく従業員に研修を受講させることができます。

コミュニケーション研修を導入するデメリットは特にありませんが、モチベーションが保てないと研修受講した意味がなくなってしまうので注意が必要です。 研修は受講時間が過ぎると研修が終わってしまうため、受講者の意識の持ち方が非常に重要なポイントとなります。せっかく経費を支払って研修に参加するのですから、研修内容を身に付ける意識を高めておきましょう。


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