「オフショア開発会社」とは?
オフショア開発(offshore development)とは、アプリケーションやソフトウェア開発などを海外の企業や現地法人にシステム開発を委託することです。日本の企業からシステム開発を海外発注するため国内よりも開発コストを削減できるメリットがあります。オフショア開発を委託する主な国は、中国、インド、ベトナムなどがあり、人件費が安く高い技術力が期待できるため委託する国として人気があります。
「オフショア開発会社」にはどのようなタイプがある?
ラボ開発か?請負型開発か?
ラボ型開発
一定期間と一定予算で専属チームを構築して開発依頼する契約形態です。ラボ型開発では、ソフト開発のプロジェクトにおいてありがちな、開発の途中での想定外な予算やスケジュール変更に対応する必要が無く、開発前に取り決めた予算とスケージュールに合わせた契約内容で業務をスタートし完了することが可能です。発注側の管理下のもと効率よい作業と開発予算を立てやすいメリットがあります。
請負型開発
業務目的にそった納期と工数を決めて依頼する契約形態です。ラボ開発との大きな違いは、専属チームを確保できないことです。開発プロセスには仕様と要件の定義に基づいた内容で、発注側は開発途中に関わることなくプロジェクトが進められます。
国ごとの特徴
中国
オフショア開発の老舗である中国。エンジニアの質と多様な案件にも対応できることから依頼件数が多いため料金設定も高めになって来ています。オフショア開発の実績があり技術的なスキルを重視する場合は中国は注目したい国となります。
インド
IT先進国であるインド。高い技術力を持った専門チームの構築と、質の高い成果物が期待できます。インドの会社とのコミュニケーション言語は英語になります。
ベトナム
日系企業の多いベトナム。親日家が多く英語以外に日本語で対応できる会社もあります。ベトナムは人件費が安く技術力のある人材も確保できるため、コストと効果のバランスが良い会社を選ぶことが可能です。
「オフショア開発会社」の選び方は?
・オフショア開発を委託する開発会社の国選びについては、国で選ぶというよりも企業ごとに設けられたサービスの内容の方を重視した方が良いでしょう。作業の質、働く人材のスキル、人数、コストなどから判断し、自社業務に適合する企業を選びましょう。
・コミュケーションに必要な言語については、英語やその他、現地語などができる人材確保が必要です。開発会社によって日本語対応サポートがあるサービスもありますので選ぶ際は確認すると良いでしょう。
・開発会社の得意な分野を把握し、会社の実績例などを参考に自社業務に合う会社を選びましょう。実績例の中で日本企業との取引きの数も参考となるでしょう。
・オフショア開発会社に専属するエンジニアの人数、得意分野、技術レベルなどはしっかりと情報を集めて判断するようにしましょう。
・ラボ開発型、または請負型開発のいずれの契約形態を選ぶか?自社のシステム開発の方針を明確にし検討しましょう。
・オフショア開発会社に日本語のできるスタッフや日本語でのサポートがあることは、業務の効率化と作業管理がしやすいメリットがあります。会社選びには言語サポートについて確認しておくと良いでしょう。
「オフショア開発会社」比較検討時の注意点は?
新しいシステムを導入する際には、セキュリティ対策が重要です。オフショア開発会社選びにはセキュリティ対策の万全な会社であることがポイントです。契約時には、情報セキュリティポリシーの概要・目的などを確認し、トラブル回避策として保証制度の内容についても契約前に調べておくと良いでしょう。
主要な「オフショア開発会社」の一覧
TechAsians株式会社
ベトナム
おすすめ対象者
初めてオフショア開発を利用の企業にも対応
主要サービス
ウェブサイトシステム開発/技術コンサルティング/モバイルアプリケーション開発/クラウドコンピューティングテクノロジー
特徴
ベトナム市場をリードする一流のテクノロジー企業/過去3年間で100以上のプロジェクトを実施/多数の専門家チームが対応/日本人のエンジニアが要件をヒアリング/Webシステム、スマホアプリ、クラウド、VR、ARをメインにオフショア開発を展開
費用
問い合わせ
サポート:
クイックサポート
株式会社ベスピィ
インド、ベトナムの企業と業務提携
おすすめ対象者
小規模開発から大規模開発まで対応
主要サービス
ラボ型オフショア開発に対応/PHP・MySQL等を使用するLAMP環境のウェブシステムの開発/WEBシステム開発、スマホアプリ開発など。予約システム、勤怠管理システム、求人マッチングサイト、携帯システムなどPHP,Perl,FLEXなどを利用した開発/既存システムの追加開発、修正、変更/
特徴
日本向けのシステム開発/日本人が日本側で打ち合わせ実施/
費用
月額契約→ 開発エンジニア1名体制33万円/開発エンジニア2名体制55万円/開発エンジニア3名体制77万円
プロジェクトベース開発契約/ODC 開発契約/ラボ型オフショア開発契約→ お見積り
サポート
保守サポート/開発後の更新メンテナンスや運用までサポート
株式会社リーディングソフト
中国・南京
おすすめ対象者
DX推進企業のビジネスモデルに対応
主要サービス
基本設計書、詳細設計書、テスト計画書、テスト設計書、ソースコードのコメントのみならず、連絡票、QA票、バグ票など、すべてのドキュメントを日本語で作成/新規案件一括請負開発/長期案件保守サービス/お客様専任開発センターオフショアデリバリーセンター
特徴
共通言語は日本語/開発品質の向上、トータル開発コストの削減、小回りの効く開発のサービス/開発の見える化にCMMI5の活用/0.5歩先の技術力/トータルコストの大きな削減/DXに向けた先端IT技術人材の確保/1200人超の体制で開発事業が稼働
費用
問い合わせ
サポート
各種問い合わせ対応
株式会社エイブリッジ
ミャンマー・ヤンゴン
おすすめ対象者
低コストでオフショア開発対応
主要サービス
ラボ型人材契約/Java・PHPの開発、アプリケーション開発、3Dコンテンツ制作対応
特徴
コストパフォーマンスNo.1の国、ミャンマーでのオフショア開発/アジアのIT人材・育成センターを目指しミャンマー拠点で日本のエンジニア不足問題や高騰するシステム開発費用の課題を解決/日本語でのコミュニケーションが可能
費用
問い合わせ
サポート
各種問い合わせ対応
株式会社スプラシア
フィリピン・セブ島
おすすめ対象者
企業のビジネススタートアップに貢献と対応
主要サービス
ラボ開発(リソース確保、週単位で成果物のデモを実施、高速リリース/MVP開発(プロジェクトの実行判断/チームの規模を最適化早期収益化)/請負開発(想定通りの開発実行、安定したスケジュール管理)
特徴
日本人エンジニアが参加、コミュニケーションに無理なく対応/要件定義から本開発まで、様々なフェーズで支援/WEBサービスの開発実績が最多/ビジネスにコミットするプロデュース力/WEB、iOS/Androidアプリ、UI開発、インフラ構築など幅広い経験のスキルを保有
費用
問い合わせ
サポート
各種問い合わせ対応
「オフショア開発会社」導入のメリット、デメリット
メリット
・海外エンジニアにかかる人件費が安いため開発コストを削減できます。
・オフショア開発が盛んなベトナムやフィリピンなどのエンジニアは優秀なIT人材が沢山いるため、高い技術力を持った海外のエンジニアに依頼することができます。
・優秀なエンジニアによる質高い作業は、効率よく短期間でシステム開発が完了します。
デメリット
・日本企業の発注者と海外エンジニアとの連携は、時差や言語の問題、遠隔操作でのコミュニケーションなどに支障が起こる場合もああります。海外委託する前に、明確な目的と進捗管理などを双方で打ち合わせしておくと良いでしょう。