「SFA」とは?
SFA(Sales Force Automatio)とは、「営業支援ツール」のことを指します。アナログで管理していた営業活動を、一つのシステムで一元管理することで業務効率化を図るツールです。
近年では多くの企業がSFAを導入して業績を伸ばしています。
「SFA」にはどのようなタイプがある?
SFAは、主に以下の2タイプに分けられます。
・ユーザーごとに費用が発生するタイプ
・月額定額料金で利用できるタイプ
ユーザーごとに費用が発生するタイプの場合、ユーザー一人につき月額いくら、というように費用が追加されます。そのため、どちらかというと社員数の少ない中小企業向けです。
一方、ユーザー数問わず月額定額で利用できるタイプは、従業員が多い大企業向けといえます。自社の規模に合わせて最適なタイプを選びましょう。
「SFA」の選び方は?
SFAを選ぶ際には、機能と費用をしっかりと検討しましょう。
SFAは、各社それぞれ得意とする機能が違います。例えば、データ分析に特化していたりスケジュール管理に特化していたりと、それぞれ特色が違います。
SFAには月額費用が発生します。ツールによって月額費用が異なります。また、実際に現場の社員が使ってみないと有用性がわからない場合もあります。無料トライアルや体験デモを試せるものもあるので事前に試してみることで無駄な費用がかからないようにしましょう。
「SFA」比較検討時の注意点は?
SFA比較検討時は、自社の事業規模や優先して解決したい課題をしっかりと見極めておく必要があります。スケジュール管理を効率化したいのか、データの共有性を効率化したいのかによって、選ぶSFAは変わってきます。
月額費用がかかる以上、導入後に自社には合わなかったといって簡単に変えるわけにはいきません。導入前にしっかりと自社の課題を検討しましょう。
主要な「SFA」の一覧
「Sales Cloud」(株式会社セールスフォース・ドットコム)
https://www.salesforce.com/jp/products/sales-cloud/overview/
おすすめ対象者
中小企業〜大企業
主要機能
分析システムとの連携
AIによる業務支援サービスが利用可能
特徴
モバイルに対応
世界15万社以上の導入実績あり
初期費用、月額費用、その他費用
・Essentials:3,000円(月額/1ユーザーあたり)
・Professional:9,000円(月額/1ユーザーあたり)
・Enterprise:18,000円(月額/1ユーザーあたり)
・Unlimited:36,000円(月額/1ユーザーあたり)
すべて年間契約
無料プランの有無、無償トライアルの有無
無料トライアルあり(14日間)
サポートの有無
2日以内のサポート対応、カスタマーサポート、Webセミナーなど
概要
Sales Cloudは、クラウドツールで有名なセールスフォース社が提供するSFAです。
世界中で圧倒的な導入実績があり、そのノウハウの蓄積からあらゆる営業課題に対応するためのツールが揃っています。
特にそのノウハウを凝縮したAIによるデータ分析は非常に精密で、単なるスケジュール管理ツールに止まらない幅広い活用が期待できるでしょう。
「eセールスマネジャー」(ソフトブレーン株式会社)
おすすめ対象者
中小企業〜大企業
主要機能
タイムライン機能
顧客管理機能
グラフ分析
特徴
総合満足度No.1
利用継続95%
初期費用、月額費用、その他費用
スタンダード:11,000円(月額/1ユーザーあたり)
ナレッジシェア:6,000円(月額/1ユーザーあたり)
スケジュールシェア:3,000円(月額/1ユーザーあたり)
無料プランの有無、無償トライアルの有無
無料デモあり
サポートの有無
訪問でのサポートあり
導入・運用・活用のアドバイスなど
概要
eセールスマネージャーは、使いやすいユーザーインターフェースに定評があり、顧客満足度1位になっているSFAです。
特にダッシュボードの使いやすさが好評で、タイムラインや顧客情報などが一目瞭然。直感的に使えるため、大幅な業務効率化が期待できます。
「Hubspot」(HubSpot Japan株式会社)
https://www.hubspot.jp/pricing/crm
おすすめ対象者
中小企業〜大企業
主要機能
コンタクト管理
ウェブチャット機能
特徴
世界100ヵ国以上の企業が導入
初期費用、月額費用、その他費用
・HubSpot CRM:完全無料
・Marketing Hub:6,000円/月~384,000円/月
・Sales Hub:6,000円/月~144,000円/月
・Service Hub:6,000円/月~144,000円/月
無料プランの有無、無償トライアルの有無
無料サービスあり
サポートの有無
カスタマーサポートあり
概要
HubSpotは、世界100ヵ国以上に導入実績がある人気のSFAです。
月額プランが非常に豊富で、さまざまなニーズに対応できるのが魅力。スケジュール管理など基本的な機能が無料で使えるほか、オプションによるカスタマイズ性も抜群。
コストを抑えたい企業でも、費用対効果を見極めながら運用できるので、中小企業から大企業まで幅広く導入できます。
「Oracle Sales Cloud」(日本オラクル株式会社)
https://www.oracle.com/jp/corporate/features/salescloud/
おすすめ対象者
中小企業
主要機能
テリトリー分析機能
売上予測
特徴
世界1,000社以上の企業・組織に導入実績あり
初期費用、月額費用、その他費用
・Professional Edition:7,800円/ユーザ/月
・Standard Edition:12,000円/ユーザ/月
・Enterprise Edition:24,000円/ユーザ/月
・Premium Edition:36,000円/ユーザ/月
無料プランの有無、無償トライアルの有無
なし
サポートの有無
カスタマーサポート、問い合わせフォームでの対応
概要
Oracle Sales Cloudは、世界中の企業や組織に利用されているSFAです。
特筆すべきは「テリトリー分析」の機能で、営業活動の時間や費用管理がかなり強化されるでしょう。
また、長期的な売上予測にも使えるため、成長途中にあるベンチャー企業のサポートにも役立ちます。
「kintone」(サイボウズ株式会社)
おすすめ対象者
中小企業〜大企業
主要機能
案件管理機能
勤怠管理機能
特徴
10,000社以上の導入実績あり
サイボウズのサービス連携
初期費用、月額費用、その他費用
・スタンダードコース:1,500円/1ユーザー/月額
・ライトコース:700円/1ユーザー/月額
無料プランの有無、無償トライアルの有無
無料トライアルあり(30日間)
サポートの有無
専属プロによるサポート体制
概要
kintoneは、クラウドサービスで有名なサイボウズ社が開発したSFAです。
特にデータ管理に長けており、書類やメール、エクセルデータなどを一括管理できるため、営業活動における業務効率化はかなり期待できるでしょう。
また、費用が比較的リーズナブルなのも魅力。事業規模が小さい中小企業でも導入ハードルは低いといえます。
「SFA」導入のメリット、デメリット
最後に、SFA導入のメリットとデメリットを改めて解説します。
メリット
SFAの最大のメリットは、営業活動の業務がツールで可視化できることです。
例えば、個人で管理している顧客データやスケジュールも、全員がツールによって共通することで臨機応変に対応することが可能になります。
顧客情報や売上データなども、SFAを使えば担当者がいなくても迅速に確認ができます。
このように、営業活動におけるさまざまな業務の可視化・効率化が図れるのがSFAの最大のメリットです。
デメリット
一方で、SFAにはデメリットも存在します。それは、導入費用や運用費用がかかることです。
従来通りの営業担当個々人の管理であれば、アナログな管理ではありますが特別な費用は不要です。しかし、上記で紹介したとおりほとんどのSFAでは月額費用が発生します。
そのため、運用にあたって思ったような費用対効果を見込めないと、例え業務効率がアップしても無駄な出費となってしまいます。
SFAを導入する際は、導入することでどれくらい費用対効果が見込めるのかよく見極めましょう。
また、企業や事業の規模によっても必要性は変わってきます。各社の機能や費用、特徴をよく検討し、自社に最適なSFAを選びましょう。
まとめ
いかがだったでしょうか?
うまく使いこなすことで大きな業績アップが見込めるSFA。是非この機会に導入を検討してみてください。