「Web面接・オンライン面接システム」とは?
Web面接・オンライン面接システムとはその名前の通り、インターネットを利用してオンライン上で面接を行うことができるシステムのことです。実際に会わずともPCやタブレットなどの画面上で面接が行えるので、素早く求職者と繋がれるメリットがあります。
一般的に求職者が新しく勤めるまでの流れは、求人に応募して書類選考を行い、通過すると面接に進みます。しかし求職者は複数の会社にエントリーすることが多く、書類選考に通過したとしても面接前に辞退するケースも増えています。
その原因は面接までの日数が長い、担当者とのスケジュールがなかなか調整できないなどの原因が挙げられています。Web面接・オンライン面接システムはその場に足を運ばなくとも求職者と早期接触することで、採用までの効率をアップさせることができるシステムです。
なかには「直接その人と会わないと“人となり”が分からない」と考える方も多いですが、出張などでスケジュール調整が難しい場合やテレワークの普及で出社率が減った場合などに一次面接のみをオンライン上で開催する企業も増えています。
「Web面接・オンライン面接システム」にはどのようなタイプがある?
Web面接・オンライン面接システムにはどのようなタイプがあるのでしょうか。
Web面接・オンライン面接システムの主な提供タイプは“クラウド型”です。クラウド型のシステムはインターネット環境があれば、時間や場所を問わずどこからでもオンラインでアクセスが可能となっています。
システムを提供している会社のサーバーを経由してシステムを利用するので、インターネット環境が整っていればIDを取得するだけですぐに利用できるのもクラウド型の特徴です。
「すぐにシステムを導入したい」・「ネット環境に詳しくないから手間をかけたくない」という企業には、クラウド型のWeb面接・オンライン面接システムが適していると言えるでしょう。
もう1つの提供タイプとして“オンプレミス型”があります。オンプレミス型がクラウド型のシステムと異なるのは、システムの提供会社側でなく自社内のサーバーを使ってシステムを構築するという点です。
サーバーを構築するにはコストはもちろん時間もかかります。しかし、自社内のサーバーを利用しているので外部からの攻撃を受けにくく、高いセキュリティレベルが実現できます。
さらに機面でも自由度が高いので、自社の要望に合わせてカスタマイズすることも容易になるのが。オンプレミス型の特徴です。
「Web面接・オンライン面接システム」の選び方は?
Web面接・オンライン面接システムを導入する際にはどのようなポイントを押さえて選ぶのが良いのでしょうか。システムを導入する際には「機能・実績・価格」だけでなく、採用にあたっての自社の悩みを解決できるかどうかに着目してみましょう。
例えば、応募者数を増やしたい企業の場合、Web上で気軽に面接ができるWeb面接・オンライン面接システムの導入は必須だと言えますが、その中でもリアルタイムで面接を行うLIVE面接とあらかじめ録画しておいた動画を利用して質問を行う録画面接があります。
応募者数が多いアルバイトなどを募集する際には、動画面接の機能を搭載しているシステムを導入すると面接官の面接時間を削減できるのでおすすめです。
新卒を採用する場合にはスケジュール管理ができるリマインド機能が搭載されているものや、Webで事業説明が受けられる機能も必要です。このように自社のターゲット層を採用するために必要な機能が搭載されているかを軸にして選ぶのが良いとされています。
「Web面接・オンライン面接システム」比較検討時の注意点は?
Web面接・オンライン面接システムを比較検討する際の注意点は、「自社の面接時に必要な機能が搭載されているか」や「簡単に利用できるか」という点が挙げられます。
主要な「Web面接・オンライン面接システム」の一覧
「Calling」(株式会社ネオラボ)
おすすめ対象者
手軽にWeb面接システムを導入したい方、アプリ版だけでなくブラウザからもアクセスしたい方、セキュリティ面も大切にしたい方
主要機能
Web会議、画面・資料共有、チャット機能、録画・録画共有、多言語対応、IPアドレス制限に対応
特徴
機能制限なし、通話無制限、ブラウザ通話対応、通信は全て暗号化さされるのでセキュリティ面も安心
費用
初期費用20万円(税込 22万円)、1ID 1,500円(税込1,650円)、最低10IDから契約可能
無料トライアルプランの有無
あり(7日間、何人でも利用可能)
サポートの有無
あり(アカウント設定・運用サポート・サーバー構築・トラブルサポート・キックオフMTG)、毎週水曜日14時からオンライン入門セミナー開催)
「playse web面接」(株式会社manebi)
おすすめ対象者
移動時間を削減してより多くの人に出会いたい方、コストを削減したい方、Webで簡単に面接を行いたい方
主要機能
Web面接・面談、応募者管理、録画機能、エントリーシート
特徴
導入企業社数2,700社以上、Web会社説明会ができる、応募者のアクティビティを把握できる
費用
スターター:初期費用無料、月額14,800円(税込16,280円)、利用料(従量課金)
9,800円~
スタンダートプラン:初期費用50,000円(税込55,000円)、月額19,800円(税込21,780円)、利用料(従量課金)9,800円~
プレミアムプラン:エンタープライズ(費用については要問合せ)
無料プランの有無
有り(無料お試しプラン30日間)
サポートの有無
有り(リモートオンボーディングの設計サポート)
「Web面接・オンライン面接システム」導入のメリット、デメリット
Web面接・オンライン面接システムを導入するメリット、デメリットはどのような点が挙げられるのでしょうか。メリット・デメリットについてお話しします。
Web面接・オンライン面接システムのメリットは次のようなものが挙げられます。
・会社まで足を運んでもらう手間が省ける
・Web面接で遠方からの応募が見込める
・リモートで面接ができるので経費が削減できる
・ビデオ面接なら採用担当の時間も大幅に削減できる
・効率良く採用ができる
Web面接・オンライン面接システムを導入することは、企業側だけでなく応募者にとってもメリットが多いです。企業側も場所を問わずに面接に参加できますが、求職者側も会社まで足を運ぶ必要はありません。そのため、遠方の応募者ともスムーズにスケジュール調整ができ、応募数の増加が見込めます。
またリアルタイムで面接をするLIVE面接ではなく、事前に録画した動画を流す動画面接を採用すれば、面接官が面接に参加する手間も省けます。一次面接のみ動画面接を採用しているという企業も増えています。
Web面接・オンライン面接システムのデメリットは次のようなものが挙げられます。
・Wi-Fiなど電波状況により、通信トラブルが発生する可能性がある。
・画面上のコミュニケーションで意思疎通が取りづらい
・社内の雰囲気が伝わりにくい
Web面接・オンライン面接システムを導入するデメリットは通信環境によるものや、非対面ゆえのコミュニケーション不足が考えられます。自宅での面接となるので、企業イメージが伝わりにくいというデメリットも存在します。
メリットとデメリットを比較して、Web面接・オンライン面接システムの導入を検討してみてください。オンライン面接を導入することでコストダウンができるだけではなく、多くのメリットがありますから、この記事が導入までの参考になると嬉しいです。