年末調整支援システムの比較

年末調整支援システムとは?

年末調整支援システムとは、年末調整の効率化を図るシステムで、

・従業員の申告書の作成

・年末調整の計算

・源泉徴収の作成

・法定調書の作成提出

といった業務をシステム上で行なうことで

・書類の受け渡しが不要になる

・法改正への対応がスムーズになる

・WEBでどこからでも確認,申告が可能になる

・時間のかかる複雑な計算がなくなる

・ペーパーレス化が可能

といった効率化の実現が可能なシステムです。

年末調整支援システムにはどのようなタイプがある?

①年末調整特化タイプ

年末調調整の効率化に特化していて、質問に対して入力していくだけで簡単に申告データを作成できるシステムです。

シンプルなシステムですのでコストも他のタイプのものに比べると安価です。

従業員の年末調整の状況が,自動で数値化され,進捗状況,申告データの集計や管理が楽になります。

②給与システム連携タイプ

給与システムと連携している年末調整支援システムも多くあります。

給与システムと連携をしているので、給与計算、所得税各種保険料、年末調整までこのシステムで一元管理することが可能です。

③労務管理システム連携タイプ

労務管理データ,人事データ等と連動することで、従業員の入退社、結婚・離婚、住所変更といった労務管理から年末調整まで一元管理することが可能です。

年末調整支援システムの選び方は?

他システムとの連携性の有無

現在使用しているシステムがあるのであれば、そのシステムと連携できるかどうかは選ぶ際に大きなポイントです。システム同士がAPI連携できるかどうか、CSVファイルでの連携ができるかどうかを確認してください。

使いやすいか

使いやすさも選ぶ際の大きなポイントです。

難しいシステムを導入した結果、従業員が使いこなせず運用が上手くいかないということになったら本末転倒です。また、分かりやすいシステムの場合は導入する際の導入スピードも早く、スムーズに導入が可能です。

サポート体制の有無

簡単なシステムもあるというお話をしましたが、やはり初めて使うものですので分からないことがあった時にサポートをしてくれるかどうか、どのような形でのサポートになるかというのも選ぶ際に気にして見てみましょう。

年末調整支援システム比較検討時の注意点は?

会社の規模にあったシステムか?

年末調整支援システムは色々な種類があり、システムごとに利用できる機能や費用が変わってきます。従業員数によって料金が変動する場合もあります。

多くの機能は魅力的ですが、実際に利用をする機能は何なのかをしっかりと検討したうえで、自社に合ったシステムを選ぶ必要があります。

中長期的な運用の目線を持つ

システムの利用を中長期的に考えた際、年末調整関連の書類を始め様々な書類が電子化されていくことになります。「今はこれで十分」と安易に決めてしまうと,後々電子化をしたいと思った帳票に導入したシステムが対応をしていないなどということになりかねません。まずは始めてみることも大事ですが、しっかりと続けて運用ができることも考えてシステムを検討してください。

主要な年末調整支援システムの一覧

『オフィスステーション』

おすすめ対象者

すべての規模の事業者

主要機能

・WEB上での年末調整

・給与システムとの連携

・124帳票に対応

・年末調整の状況が自動で数値化される

特徴

・年末調整特化タイプ

・たった5分で導入可能,即日利用開始可能

・2ステップで年末調整ができる

・既存のシステムを使いながら,必要な機能のみを導入できるので,無駄なく業務効率化が可能

初期費用

0円

月額費用(税込)

従業員数

・~25人→一律11000円/年

・26~5000人→440円/年(1人)

・~30人→3300円/

・5001人以降→さらに割安

無償トライアルの有無

・「オフィスステーション」→30日間

・「オフィスステーションPro」→14日間

サポートの有無

製品別,機能別,目的別などからスムーズに探すことができるヘルプセンター(マニュアルサイト)有。

電話サポートは有料オプション。メールでの問い合わせは無料。

『年調ヘルパー』

おすすめ対象者

すべての規模の事業者

主要機能

・WEB上での年末調整

・必要に応じてPDF出力可能

・CSVで一括出力可能

・別途Web給与明細書配信システム「Pay-Look」を利用することで,源泉徴収票もWEBで完結

特徴

・法改正に自動で対応

・簡単な年末調整機能

・前年情報の複写で,計算や入力ミスを防ぐことができる

・3ステップですべて完了

・ガイドやヘルプ機能が充実しているため,従業員が使いやすい

初期費用

50000円

月額費用(税込)

300円/年(1人)

無償トライアルの有無

サポートの有無

有(ガイドやヘルプ機能)

『マネーフォワードクラウド給与』

おすすめ対象者

すべての規模の事業者

主要機能

・一問一答形式の申告入力のナビゲーション機能

・法改正に自動で対応

・マネーフォワードクラウドシリーズと連携が可能

・銀行との振り込み連携機能

・外部サービスと連携が可能

特徴

・グッドデザイン賞受賞のデザイン性の高い操作画面

・給与システムを使って年末調整を行なう

・導入する際のデモンストレーションがあるからイメージしやすい

・豊富や機能とサポート

初期費用

月額費用(税込) 

・スモールビジネス(30人まで)→2980円/月,3980円/年

・ビジネス(31人~)→4980円/月,5980円/年

無償トライアルの有無

有(1か月)

サポートの有無

・AIチャットボットによる自動応答

・メール・チャットのコミュニケーション

・オンラインマニュアル・ヘルプ類

・インストラクターによる導入支援サービス

『SmartHR』

おすすめ対象者

すべての規模の事業者

主要機能

・人事,労務などの情報一元管理機能

・WEB上で年末調整可能

・社会保険、雇用保険の書類作成機能(電子申請対応)

・資格喪失届の作成機能

・さまざまな人事情報の集計,可視化,分析機能

・電子申請機能

特徴

・3年連続労務管理クラウドシェア№1!

・労務管理システムで年末調整を行うタイプ

・人事,労務の業務効率化と生産性向上を支えるシステム

・外国語(5か国)対応

・ハンコも紙も不要

・30人までの従業員数なら,無料トライアルを利用して年末調整も可能

初期費用

月額費用(税込)

・スモールプラン(50人以下)→550円(1名様)

・スタンダードプラン(51人~)→750円(1名様)

・プロフェッショナルプラン→(問い合わせ必要)

無償トライアルの有無

有(30人まで,15日間)

サポートの有無

有(チャット)

年末調整支援システム導入のメリット・デメリット

メリット

年末調整支援システムを導入することで従業員の負担が軽減できることは大きなメリットです。今までは年末調整の提出書類に不備があると、書類の再提出依頼を行ない再提出されたら再度確認と多くの作業がありましたが、年末調整支援システムを導入することで、こういった手間な作業を大幅に削減することができます。

デメリット

デメリットは、従業員が年末調整支援システムを使いこなすまで時間がかかる場合があるという点です。慣れてしまえば,とても使いやすく便利なシステムですが,最初は戸惑いもあるかもしれません。

その為、導入は年末調整時期より前に行い,余裕をもって対応しておくことをおススメします。

まとめ

いかがでしょうか?

是非これを機会に年末調整支援システムの導入を検討してみてください。


AD