RPAツールの比較

「RPAツール」とは?

手作業によるカンタン作業をロボットを活用して自動化するツールをRPA=Robotic Process Automationと言います。働き方改革の推進や新型コロナウィルスの影響などに伴い業務効率化を図るために労働環境を見直す動きやコスト削減などがPRA導入によって実現する効果として注目されています。

「RPAツール」にはどのようなタイプがある?

「RPAツール」には【デスクトップ型】【サーバー型】【クラウド型】の3種類があります。

【デスクトップ型】

RDA/Robotic Desktop Automation =ロボティック・デスクトップ・オートメーションと言い、個々のパソコンにRPAをインストールしてロボットを稼働させて活用します。システムを構築する手間が必要でないため、初期費用が安く導入できますが、大量のデータ処理には対応が難しくなります。

【サーバー型】

サーバーにRPAをインストールしてロボットを稼働させて活用します。サーバー型の場合、初期費用は高めですが、大量データ処理が一括管理ができ、同時に1,000以上の大量のロボットを動かすことが可能です。全社で大規模に導入する際はサーバー型がおすすめです。

【クラウド型】

クラウドサーバ上での作業を自動化し、インターネットを経由で活用できます。

「RPAツール」の選び方は?

・自社業務の規模に対するデータ管理の量や、初期費用、導入費用、運用費用など予算に見合ったサービスを選びましょう。小規模体制の場合はデスクトップ型、業務規模が大きく長期的にロボットを複数に増やして行きたい場合にはサーバー型などのように業務体制に合わせた選択ができると良いでしょう。

・導入後の運用体制においては、良いツールを有効的に活用するために、運用担当者のスキルや操作性の良さを考慮して専門的な知識が無くても活用できるような体制が理想的です。ただし専門知識を持った担当者が配属されている場合には、対応できるサービスの導入を検討すると良いでしょう。

・カスタマイズ性の有無は検討材料の一つです。カスタマイズ不要の場合はそのまま活用できる気軽さがメリットです。カスタマイズができる場合は多様な業務に対応できる柔軟さがありますが、専門性が必要となりますので企業体制に合わせて導入を検討すると良いでしょう。

・自社業務の目的別に適用するRPAを選びましょう。基幹システム連携と特別な設定が必要とする場合や、管理体制を見直して業務効率化を図りたい場合、1つのロボットを導入し徐々に複数ロボットを導入検討している場合など、目的別に適したRPAを選択すると良いでしょう。

「RPAツール」比較検討時の注意点は?

新しいシステムの導入時には、社内に専門知識を持った担当者の有無に限らず、サポート体制のしっかりしたサービス提供会社を選ぶと良いでしょう。

複数のロボットを管理する場合などには、運用面でのメンテナンスやトラブル回避のためにも定期的なサポートやシナリオ作成のアドバイスなど、RPAツールを賢く運用するための専門的な立場でのサポートが必要となるでしょう。

主要な「RPAツール」の一覧

「BizRobo!」(RPAテクノロジーズ株式会社)

おすすめ対象者

各業界、業種に対応

特徴

現場をルーチンワークから解放/100,000ロボット超の開発・運用実績とノウハウ/国内2,200社以上の実績/業務の内容やロボットとの働き方から 適切なRPAツールをご提案/各業界・業種に精通したパートナーと連携。 業務に適した活用方法をご提案

サポート

導入運用サポート/最適なツールを業務と働き方に合わせて提案/導入アドバイザリーやアセスメントを実施

●BizRobo! Mini

主要機能

ロボットのスケジュール実行/タスク・ログ管理/運用・管理機能/オブジェクト認識画面/

特徴

クラウド型/簡単導入/充実機能/低コスト/LGWAN対応

費用

通常ライセンス年額90万円/ガバメントライセンス・自治体向けは問い合わせ

無料プラン

1ヶ月間の無料トライアル

サポート

各種問い合わせ対応

●BizRobo! Lite

主要機能

高機能管理コンソール標準搭載/ブラウザからのロボ実行

特徴

デスクトップ型/サーバー型/

BizRobo! Basicの機能が使える/同時実行数に応じた課金体系/BizRobo!標準サポート付き/サーバ上のみで管理や実行までも完結可能/

費用

初期費用20万円/年間基本利用料金 120万円/

無料プラン

1ヶ月間の無料トライアル

サポート

各種問い合わせ対応

●BizRobo! Basic

主要機能

機械学習機能(ISA)を搭載

特徴

1ライセンスに無数のデジタルレイバーを稼働させることが可能/年間5万時間稼働/100業務以上作業代行/RPA事業10年以上のノウハウと1,560社以上の導入実績

費用

問い合わせ

無料プラン

無料トライアル1ヶ月

サポート

構築運用ナレッジベース・構築研修用ウェブサイト・テクニカルサポート(BizRobo!広場)・BizRobo!ユーザー会

●BizRobo! DX Cloud

主要機能

社内システム間の連携/Webからの情報収集/社外システム接続/同一性チェック/数値集計/社内アプリ操作

特徴

クラウド型/万全サポート体制/柔軟な料金体系/安定稼働・高セキュリティ

費用

初期費用20万円/クラウド利用料金年額240万円/

オプションは問い合わせ…サポート、VPN接続、同時利用台数追加など

サポート

各種問い合わせ対応

●B!aaS

主要機能

WEBサイト操作/WEBアプリ操作/データ入力・出力/ダウンロード/データ加工/ファイル振り分け/メール送信/
特徴:クラウ型//社内外問わずどこでも作業可能/低価格から利用可能/AI-OCR機能を搭載/インストール不要で利用端末制限なし

費用

基本パック

Design Studio 1環境:4万円/Seisho 従量課金

オプション機能

Design Studio追加1環境:4万円

Desktop Automation追加1環境:1.5万円

BizRobo! Launcher追加1環境につき:1万円

無料プラン

無料トライアル1ヶ月

サポート

各種問い合わせ対応

「Biztex cobit」(BizteX株式会社)

https://service.biztex.co.jp/

おすすめ対象者

大手企業から中小企業と様々な企業に対応

主要機能

テキストの取得・入力/繰り返し処理/メール送信/タイマー予約/エラー時の通知/組織管理機能/変更点の検出/Google スプレッドシート連携/フォルダ内の一括実行/csv,xlsのインポートとエクスポート

特徴

クラウド型/ロボットが単純作業を自動化/専門知識不要で誰でも使える/人的ミスを最小化して品質向上/

費用

月額20,000円~/5,000ステップ無料/ID数1つまで/ロボット作成無制限/無償サポート/セミナー提供/導入コンサルティング無償提供/ロボット同時実行可能

無料プラン

無料トライアル7日間

サポート

ヘルプデスク/作業支援/トレーニング/勉強会/業務診断/コンサルティング

「WinActor® for Salesforce over VPN」(NTTコミュニケーションズ株式会社)

https://www.ntt.com/business/services/application/crm-dm/salesforce/lp/winactor.html

おすすめ対象者

各業界、業種に対応

主要機能

大量データでも正確に処理/人がWindowsで行うほとんどのマウス・キーボード操作を自動化できる/高速で正確に作業できる/プログラミング不要でマウス操作だけでシナリオが作れる/画像を覚えられて、同じ形状の画像や入力欄に対して操作可能/ファイル内のデータによって、操作を分岐することも可能

特徴

4,700社以上が導入実績/1時間あたり約113円で24時間稼働/純国産RPAツール/無料導入コンサル/実質無料の独自機能付き/

費用

WinActor® フル機能版75,500円(税込83,050円)

WinActor® 実行版20,500円(税込22,550円)

トレーニング講習会300,000円(税込330,000円)/回

遠隔サポート50,000円(税込55,000円)/合計最大2時間

訪問サポート100,000円(税込110,000円)/日

無料プラン

無料トライアル30日間

サポート

導入サポート/運用サポート

「RPAツール」導入のメリット、デメリット

メリット

・人的ミスを削減し、24時間365日休みなく作業を継続することも可能になります。

・単純作業をロボット化することで、安定した業務とコンスタントに生産性を上げることができます。

・人材不足をフォローし、業務効率化に繋がるツールとなります。

・パソコン1台から利用できるので、小規模業務単位からでも導入可能となります。

デメリット

・RPAに向いていない作業をロボットで稼働させることは、効率が悪く無駄な時間を要する結果となりまねません。自社業務と作業内容に合ったRPAの選択が必要となります。


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