電話認証・SMS認証システムとは本人確認を行うためにユーザーが利用しているスマートフォンや携帯電話にSMSでショートメッセージを送信し、そこに表示された4～6ケタの数字をWebやアプリに入力することで本人確認を行うための仕組みのことを指します。
これまでメールアドレスを入力してメールアドレス宛てに届いた数字を活用して本人確認を行っている企業もありましたが、メールアドレスは個人が複数所有することが可能なため、より高いセキュリティ機能を持つSMSにシフトする企業が増えています。
またデジタル化が進んでいる昨今、1人1台スマートフォンや携帯電話を持っており、電話番号の発行はキャリアが審査を行って発行しているため、個人を特定でき不正やなりすましがムズかしいため、安全性が高い点も注目されています。
ユーザー側もスマートフォンや携帯電話の初期設定時にSMSの通知がオンになっているので、届いたメッセージに気付かないというリスクも少なく、本人確認における2段階認証の手段として導入する企業が増えています。
「電話認証・SMS認証システム」にはどのようなタイプがある？
電話認証・SMS認証システムは多くのサービスが提供されていますが、電話認証・SMS認証システムの提供形態は「SMS認証型・着発信認証型」の2種類が多く普及しています。
SMS認証型はAPI(Application Programming Interface)を使った認証方法で、「あらかじめ決まった方法で動作を行えば設定された結果を返してくれる」という仕組みを利用してシステム認証を行います。
例えば、今回の電話認証・SMS認証システムの場合だと、Webやアプリなどに電話番号を入力して送信すれば電話番号宛にSMSで本人確認のための暗証番号が届くという一連の流れを行ってくれます。
SMSに表示されたパスワードのみでアクセスやログインができるものもあれば、プラスアルファであらかじめ設定したパスワードを入力する必要がある場合もあります。APIタイプは既存システムとの連携にも優れており、導入がしやすい特徴があります。
着発信認証型は登録した電話番号を使って発信・着信することで、ユーザー本人が手続きを行っていることを認証します。
着信認証型はWebやアプリ内に電話番号を入力してシステムから着信を待ち、着信に応答すると通話内で音声ガイダンスによる通常4～6ケタの認証番号が伝えられます。この番号を入力することで本人確認を行うことができます。
発信認証型は着信認証型電話とは逆で、こちらから表示されている電話番号に電話をかけることで、音声ガイダンスによる認証番号を手に入れることができます。
「電話認証・SMS認証システム」の選び方は？
電話認証・SMS認証システムを選ぶポイントは「認証方法」を軸として選ぶことをオススメします。
電話認証・SMS認証システムにはSMS認証型と着発信認証型があることをお伝えしましたが、何を目的としてシステムを導入するのかによって適する提供タイプが異なってきます。
電話を掛けて音声ガイダンスによる認証番号を聞く場合はSMSよりも少し時間がかかってしまうため、ユーザーが利用しやすい認証方法を選択するのもよいでしょう。利用目的を明確にして、適する運用タイプを選びましょう。
「電話認証・SMS認証システム」比較検討時の注意点は？
電話認証・SMS認証システムを導入する際の比較検討時の注意点は「セキュリティ機能」や「サポート体制」です。
本人確認を行う電話認証・SMS認証システムは電話番号などの重要な個人情報を取り扱います。個人情報が漏れてしまっては企業の信用問題につながるので、セキュリティ機能が整ったシステムを選ぶようにしましょう。
また、なにかトラブルが起きた際にすぐに対応してくれるよう、サポート体制が整ったシステムがおすすめです。なかには24時間365日対応のシステムもあります。
主要な「電話認証・SMS認証システム」の一覧
「Media SMS for LGWAN」（株式会社メディア4u）
おすすめ対象者
手厚い導入支援やテクニカルサポートを求める企業、IVR認証も搭載しているシステムを検討している方、セキュリティ機能の高いシステムを利用したい企業
主要機能
認証コードの生成、ユーザーに認証コードをSMSで送信、認証コードの入力で承認完了作業
特徴
導入社数が3000社突破、国内大規模サービスを支えるシステム構成・可用性、圧倒的な配信処理能力、長年の運用で培った監視/運用体制、24時間・365日の監視体制
費用
初期費用、月額費用、その他費用については未記載（※要問い合わせ）
無料プランの有無
無料プランなし、無償トライアルあり（最大2ヶ月）
サポートの有無
サポートあり（テクニカルサポート、導入支援・導入時の各種問合せ対応、電話・メール・チャット対応など）
「SMSLINK」（株式会社ネクスウェイ）
おすすめ対象者
二要素認証ができるシステムの導入を検討している方、メールアドレスによる不正操作を無くしたい方、分かりやすい操作性を求める方、作業コストを削減したい方
主要機能
個別&一斉送信機能、予約送信、結果確認、短縮URLの自動生成、送信停止希望URLの自動生成、情報差込
特徴
使いやすさを追求した機能・操作性、情報通信サービスにおける30年の実績、業界最安値水準の配信サービス、APIタイプとWebタイプから選べる、最大660文字まで対応可能
費用
初期費用、月額費用、その他費用（複数プランある場合、それぞれ）
無料プランの有無
無料プランの有無、無償トライアルの有無（あれば期間）
サポートの有無
サポートあり（サポート担当によるフォロー、カスタマーサポートによる電話・メール対応、デモ・資料請求など）
「絶対リーチ！」（AI CROSS株式会社）
おすすめ対象者
コストを抑えてシステムを利用したい方、安全性の高いシステムを利用したい企業、個別配信・一斉配信を行いたい方
主要機能
個別配信・一斉配信、予約配信、メッセージ送信ログなど
特徴
高い到達率（99.9%）で多くのユーザーにアプローチ、特許取得済みで情報セキュリティも安全＆安心、初期費用0円、業界最多4,000社導入
費用
初期費用0円、月額費用1,000円（100通無料）、1通あたり～12円
※送信元番号に、ご指定の番号を表示する場合は月額30,000円
※利用料金に関わらず、最低利用料金1,000円をご請求
無料プランの有無
料プランなし、無償トライアルあり（期間未記載）
サポートの有無
サポートあり（カスタマーサポートによる電話・メール対応、導入サポートなど）
「電話認証・SMS認証システム」導入のメリット、デメリット
電話認証・SMS認証システムを導入するメリット・デメリットについてお話していきます。
電話認証・SMS認証システムを導入するメリットは以下が挙げられます。
- 本人確認でセキュリティの強化
- システムを導入しやすい
- 不正ログインを防げる
- 作業効率のアップ
電話認証・SMS認証システムを導入する1番のメリットはセキュリティを強化できるという点です。本人のスマートフォンや携帯電話で操作していることが分かるので、不正アクセスやログインを防げます。
また、ユーザーサポートなどで相手方と連絡が取れない場合に何度も電話を掛けたり、返信のチェックを一人ひとりに確認していては作業に時間がかかってしまい、業務効率が悪くなります。
電話認証・SMS認証システムを導入すると、ユーザーにSMS配信を行うことでタイムリーなコミュニケーションがとれるようになり、作業効率がアップして作業コストの削減が実現できます。
電話認証・SMS認証システムを導入するデメリットは「SMS受信設定によりメッセージが届かない」や「電話回線の契約がないと利用できない」という点があります。
SMS受信の設定を変更している場合はシステムを利用する前に受信設定を変更しておかなければメッセージが届かないというトラブルもあります。また、電話番号が必要となるので、電話回線の契約を行っていない場合は認証システムが利用できないケースもあります。
しかし、最近では格安スマホを所有するユーザーも増えているため、別の方法で本人確認を行っているシステムも登場しています。
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