「サイバー攻撃対策ツール」とは?

サイバー攻撃対策ツールとはネットワーク上のPCに対して、データの改ざん・情報漏洩やシステムの破壊などを行うサイバー攻撃を対策するためのツールのことを指します。

サイバー攻撃は日常的なメールやSNSなどにも潜んでおり、サイトへのアクセスやファイルのインストールなどでマルウェア感染します。ユーザーの気付かないうちにマルウェアに感染してしまうリスクを未然に防ぐためにサイバー攻撃対策ツール利用します。

社内のPCがマルウェア感染してしまうとPC内のデータが破損してしまったり、個人情報・機密情報の抜き取りが行われたりと、不正操作が発生します。

マルウェア感染しないことが1番ですが、万が一マルウェア感染してしまった場合はサーバーのアクセス履歴からマルウェアの感染源を突き止めることが大切です。サイバー攻撃対策ツールはこういった機能も搭載されているため、多くの企業で導入されています。

「サイバー攻撃対策ツール」にはどのようなタイプがある?

サイバー攻撃対策ツールは多くのサービスが提供されており、一般的に「クラウド型・オンプレミス型・パッケージ型」の3タイプがあります。

クラウド型は既存のサーバーを利用してクラウド上のソフトウェアに接続し、サイバー攻撃対策ツールにアクセスします。新しくサーバーの構築する必要がないため、初期費用を抑えてツールを導入したい企業におすすめです。

また、インターネット環境が整っていれば場所や時間に左右されることなくツールが利用できるため、テレワークやリモートワークを取り入れている企業からも人気が高いタイプです。

ツールのセキュリティ更新なども提供会社が行うため不要で、システム運用の知識がなくてもすぐに利用をスタートできます。

オンプレミス型は自社でサーバーやソフトウェアなどのシステムの運用・構築に必要なハードウェアを導入して、自社内でシステム開発・運用を行うタイプです。

そのため、システム開発や運用の知識があるスタッフが必要となりますが、自社専用のサーバーを利用するため自社の運用方法や目的に合わせて機能の追加やデザインの修正など、自由度の高いカスタマイズに対応しています。

専用回線なので外部からのサイバー攻撃を受けにくく、クラウド型と比較するとマルウェア感染のリスクも低くなります。

デメリットとしてはハードウェアの導入費用がシステム開発を行うため初期費用が高額になり、導入までに時間がかかる特徴があります。

パッケージ型は店頭で大衆向けに販売されているDVDやゲームソフトなどのような既成の市販ツールで、PCにツールをインストールして利用したり、CD-ROMやDVD-ROMなどを読み込んで利用するタイプのことを指します。

大衆向けに開発・製造されているので機能のカスタマイズはできず、一般的な機能があればOKという企業に適しています。システム運用が不要で、インターネットを経由せずに利用できるのでセキュリティ面でも安全だと言えます。

「サイバー攻撃対策ツール」の選び方は?

サイバー攻撃対策ツールを選ぶポイントは「運用タイプ」や「コストパフォーマンス」を軸として選ぶことをオススメします。

運用タイプが変わると初期費用やライセンス料が異なってきます。クラウド・オンプレミス・パッケージ型から運用しやすいタイプを選んで、コストパフォーマンスを比べてツールを選定しましょう。

「サイバー攻撃対策ツール」比較検討時の注意点は?

サイバー攻撃対策ツールを導入する際の比較検討時の注意点は対応できるセキュリティ機能を確認しておくことです。

セキュリティ対策を行うべきサイバー攻撃は多くの種類があり、ツールによっては特定のセキュリティ機能しか持たないものもあります。

複数のマルウェアに対応しているサイバー攻撃対策ツールを導入したい場合は対応機能を確認し、“マルチ機能型”のサイバー攻撃対策ツールを選ぶようにしましょう。

主要な「サイバー攻撃対策ツール」の一覧

「AssetViewエンドポイントセキュリティ」(株式会社ハンモック)

おすすめ対象者

高精度なエンドポイントセキュリティツールを利用したい企業、未知のマルウェアの不審な動きをリアルタイムで検知したい企業、ウイルスの感染源を突き止めたい方

主要機能

ウイルスの検知・防御、パターンファイル、ヒューリスティック分析、振る舞い検知、パターンファイルの取得先を変更可能、感染ルート管理、感染源の特定

特徴

パターンファイルマッチングと振る舞い検知で既知、新種のマルウェアを防御、高い検知力を誇るカスペルスキーエンジンを採用、サーバー統合でコスト削減、

費用

【オンプレミス】初年度:ライセンス費用+年間保守費用、次年度以降:年間保守費用

【クラウド】月額利用料:価格詳細は要問合せ ※ 初年度・次年度以降共に年間契約

無料プランの有無

無料プランなし、無償トライアルなし

サポートの有無

サポートあり(カスタマーサポート、電話・メール問合せ、運用支援セミナー、トレンドセミナー開催)

「サイバー攻撃対策ソリューション」(セコムトラストシステムズ株式会社)

おすすめ対象者

多層防御でインターネットの利用の脅威から防御したい方、サポート体制の整ったシステムを求める方、サイバー犯罪・ウイルス・不正アクセスを防ぎたい企業

主要機能

ゲートウェイセキュリティ、エンドポイントセキュリティ、インターネット分離、メールセキュリティ、プロフェッショナルサポート

特徴

24時間365日の有人体制、豊富なインターネットのセキュリティ対策実績、セコムグループの情報セキュリティを担当、サイバー攻撃対策/不正アクセス防止

費用

初期費用、月額費用、その他費用については要問合せ

無料プランの有無

無料プランなし、無償トライアルなし

サポートの有無

サポートあり(無償セキュリティコンサル、カスタマーサポート、24時間365日の有人体制でサポート)

「SKYSEA Client View」(Sky株式会社)

おすすめ対象者

テレワーク中でも重要なデータを安全に運用できる環境を作りたい方、各PCにインストールされているソフトウェアを把握したい方、テレワークの導入に伴い社員の情報セキュリティ意識を高めたい企業

主要機能

各種ログの管理・可視化、テレワーク支援、Windows運用管理、セキュリティ管理、資産管理、デバイス管理

特徴

導入実績17,000社以上、毎年定期的なバージョンアップで最新のセキュリティ機能、直感的に使いやすい管理画面で分かりやすい、6つの機能をワンパッケージで搭載、

費用

5ライセンス:306,250円、20ライセンス:490,000円、50ライセンス:1,207,500円

※プラン内容はライセンス料と1年間の保守料金を含む

※月額プランなら5,500円から利用可能

無料プランの有無

無料プランなし、無償トライアルなし

サポートの有無

サポートあり(サーバーの検証、構築から導入・メンテナンスまでをフルサポート、カスタマーサポート、電話・メール対応)

「サイバー攻撃対策ツール」導入のメリット、デメリット

サイバー攻撃対策ツールを導入するメリット・デメリットについてお話していきます。

サイバー攻撃対策ツールのメリットは次のようなものが挙げられます。

  • マルウェア感染を未然に防げる
  • サーバー履歴から感染源を突き止められる
  • 安心して業務ができる

サイバー攻撃対策ツールを導入する1番のメリットはマルウェア感染を未然に防げるという点です。マルウェアにはウイルス・ワーム・トロイの木馬・スパイウェアなどさまざまなものがあり、これらを増殖・感染を防ぐことができます。

また、万が一マルウェア感染してしまった場合はサーバーのアクセス履歴から感染源を突き止めることができるため、被害を最小限に抑えられます。

サイバー攻撃対策ツールを導入するデメリットは得にありませんでした。日頃からあまりインターネットやメールを利用することはないが、一応PCを導入しているという企業にとっては導入費がかかるため、不要なツールだと言えるかもしれません。


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